鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

伊太利の「すぱげてえ」と云ふのを食はせる店が出來たさうだ

どうもこんにちは。

先日は会社の同期と一緒に、上越市にオープンした「キッチンパンチョ 上越インター店」へ行ってきました。

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「パンチョ」は関東を中心に、関西や九州などにも店舗を展開しているチェーン店。私も東京に住んでいたころに何度か訪れていましたので、「あのパンチョが上越に来たのか!」とウキウキで行きました。

ちなみに新潟県初、さらに北陸エリアで見ても上越が初出店だそうです。新潟県の外れのほうにあり、県都新潟市からもかなり遠い上越市ですが、なぜか「県内初出店」とか「県下最大級」みたいな店が多いんですよね。無印良品もマックもクソでかいのができたしね。

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閑話休題。久々なので、味を思い出すつもりで看板メニューの「ナポリタン(並)」を注文しました。パンチョは盛りがよく、並盛でもなかなかインパクトがあります。

酸味のあるケチャップたっぷりの濃厚ソースが、モチモチした食感の太麺に絡んで……ウンメェ~!

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完食。ごっそさん。

……まあ、量が多いこともあって、実際は途中で少し食べ飽きてきます。そういうときは、粉チーズやタバスコや各種調味料で味変するのがオススメです。特にナポリタンは酸味が強いため、口の中が熱くてすっぱいだけになってきますから。

同期はミートソースを注文していましたが、あれもなかなかうまそうでした。東京で食べたことある気もしますが、ちょっと覚えていないので、また食べてみようかな。

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それからこの「キッチンパンチョ」は、東京に多くあるスパゲティー専門のパンチョと違って、カレーやハンバーグもメニューにあります。こっちは食べたことないなぁ。こちらもなかなかボリュームがある見た目で、腹ペコのときは良さそうです。

 

 

“旅は自由席”――暖冬道東一周旅行(8)完結

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第7回はコチラ↑

 

北海道よさらば!我が代表堂々出航す

札幌駅で寿司を食べ終え、函館本線普通列車に乗車して小樽へ。新潟へ向かうフェリーに乗船するためです。初めは小樽駅まで行って連絡バスに乗るつもりでしたが、まだ時間があるので一つ手前の南小樽駅で下車。ぶらぶらと観光がてら、徒歩でフェリーターミナルへ向かうことにします。

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土産物店などが多く立ち並ぶエリアは、真冬だというのに観光客でごった返しており、積雪も相まって非常に歩きづらい。しかし今となってはあの喧騒が懐かしいですね……。

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歩き回っていたらくたびれたので、道中にあったかまぼこ屋さんへ入り、北海道限定「ソフトカツゲン」を飲んで栄養補給。ここからまた大いに元気を出して、荷物を引きずりながらフェリーターミナルへ。

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穴の開いた(?)この立派な建物が、新日本海フェリーの発着する小樽フェリーターミナルです。ここから新潟行きの長距離フェリー「あざれあ」に乗船します。17時00分に出航し、新潟港到着は翌日の9時15分。およそ16時間の船旅であります。ちなみに私がここからフェリーに乗るのは二度目。

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予約はネットで済ませていたので、受付では各種の注意事項の説明と、乗船券が発行されるだけの簡単な手続きで終わりました。受付のお姉さんいわく、「悪天候のため、翌日の新潟港の到着が遅れる可能性があります」とのこと。

ええ、ええ。明日はもう新潟に着いたら家に帰るだけなので、全然オッケーです。それに船は大好きですから、遅れればそのぶん長く乗っていられてラッキー!

……そんな風に思っていました、このときまでは。このあとに待ち受ける地獄の航海も知らずに……。

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17時00分、定刻通り出航。暮れなずむ港の灯りと、徐々に遠ざかる天狗山の姿を目に焼き付けながら、頭の中で今回の旅行を振り返り、次に来るのはいつになるだろう、そのときはどこへ行こうか、と感傷に浸るのが帰路の船旅の作法です。

しかしながら、放送で「港外に出ると波が高まるため、船内の大浴場を閉鎖します」と脅されてしまったので、センチメンタル・ジャーニーもそこそこに風呂へ。なるほど、すでにこの時点で船は揺れが大きくなり始めており、波の出るプールよろしく湯船のお湯が行ったり来たりしていました。

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風呂から上がってしばらくすると、船は港外へ出たらしく、いよいよ動揺が大きくなりました。廊下をまっすぐ歩いているだけで、坂を上ったり下りたりしているような感覚。時折、大きな波が船体にぶつかると、船全体がズシンと揺れます。フォワードサロン(前方にある展望室)も閉鎖されており、大浴場も予告通り閉鎖されてしまいました。

ま、夜だからどうせ景色も見られないし、あとはレストランのサッポロクラシックで一杯やって、自室でノンビリと行きたかったのですが……

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はい、これが私の「夕飯」です。

見事に船酔いしました。

胃袋がゆっくりと裏返ってくるような吐き気、そして目まい。ただただ気持ち悪い。横になっていてもまったくダメで、なんとか踏みとどまって嘔吐こそしなかったものの、我慢できずに売店で酔い止めドロップを購入しました。なめてみるといくらか楽になった……気がするものの、ぶっちゃけ気休め程度。

以前にも冬の新日本海フェリーに乗船したことがあり、そのときは冬とは思えない穏やかな航海でした。また、クルマやバスで酔ったことは今まで一度もなく、三半規管は丈夫なほうだという自負もあったので、ぶっちゃけ余裕だと思っていました。なめるべき相手は航海ではなく、酔い止めドロップでしたね(?)。

とにかく、もはや飲酒どころではありません。ザンギもジンギスカンも私を待ってはいない。船酔いには空腹もいけないと知りつつも、何も口にする気分になれません。このまま寝るにはあまりに早すぎる時間でしたが、そうかといって何かする元気もありません。

旅行というより入院しているような気持ちで、吐き気と戦いながらひたすら横になっていることしかできませんでした。

 

旅行4日目 2020年1月31日(金)

”待ち遠しかった”旅の終わり

いつしか眠っていたようです。船は相変わらず揺れながら航海を続けているようですが、いったい今が夜なのか朝なのか、窓のない船室で寝ている身には分かりません。そうして枕元にあったスマホで時刻を確認してみると、なんと14時を過ぎているではありませんか!

え、はぁ!?

新潟港到着は定刻なら9時過ぎですから、すでに5時間以上遅れていることになります。おいおいおい。てか、それ以前に自分、何時間寝ていたんだよ……。

混乱する頭で腕時計の時刻を確認すると、こちらはまだ6時を過ぎたばかり。あれ!?

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実際には腕時計が正しく、時刻は朝の6時過ぎでした。圏外になっている時間が長すぎたのか分かりませんが、なぜか8時間ものズレが発生。念のため7時にセットしておいたスマホのアラームが「聞き逃したアラーム」と表示されています。聞き逃してねーよ。しかしこんなの初めて見ましたね……。

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廊下に出てみると、窓の外はこんな感じ。水平線まで鉛色の海が広がり、空は相変わらず雲が優勢ですが、切れ目から少しだけ朝日も顔をのぞかせていました。

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たっぷり寝たおかげで体調もだいぶ良くなったため、朝食をとることに。カフェテリア形式なので、パンとスープと目玉焼き、あとオレンジジュースを選択。

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新潟へ近づくにつれて、あの荒天はどこへやら、天候はどんどん回復。

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定刻よりおよそ1時間半遅れて新潟港へ到着したのでした。いやあ、長い長い船旅だった……心理的に。陸がこんなに恋しいとは。

船が遅れたために所定の連絡バスは待っておらず、仕方なく徒歩でターミナル近くの別のバス停へ。そこから新潟交通の路線バスに乗車し、万代シテイへ移動。

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万代そばで名物のカレーを食べました。病み上がりで刺激物はどうかという気もしたのですが、体がカレーを欲していたので大丈夫でしょう。本当は船の上でカレーを食べたかった、そのリベンジでもあります。

その後、上越行きの高速バスに乗車。最後の2時間半のバス旅もつつがなく、青空の見える上越へ帰還したのでした。

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 “旅は自由席”――暖冬道東一周旅行 おわり

 

 

いいから黙って『かげきしょうじょ!!』を見ろ

どうもこんにちは。

今さらながら、昨年夏に放映されたアニメ『かげきしょうじょ!!』を見たら大変すばらしく、ドハマリしてしまったので、未見の方はぜひご覧ください。

 


www.youtube.com

kageki-anime.com

 

……という話を膨らませて書こうと思います。結論は上に書いた通りなので、以下は蛇足です。

 

「今期は何が覇権を取るかな!?」と、季節の変わり目ごとに鼻息も荒く片端からアニメをチェックする習慣はないので、世間様がすっかり忘れたころに見始めることになってしまい、だいたい半年~1年、下手をすると数年単位で遅れてハマることになります。

最近だと『映像研には手を出すな!』もその1つで、放映(2020年)から1年以上経ってAmazonプライムビデオで視聴し、こりゃあいいもんだ今年一番のアニメだと感動したのが昨年の話。

そして年が明けて2022年。例のごとくAmazonプライムビデオにて、ウォッチリストに入れたまま塩漬けになっていた『かげきしょうじょ!!』の見放題があと数日で終了すると言われ、あわてて視聴を開始したところ、こりゃあいいもんだ今年一番のアニメだと感動した次第です。

 

あらすじ

大正時代に創立された「紅華歌劇団」は、未婚女性達のみで構成され、美しい舞台で人々の心を魅了する劇団である。神戸にある劇団員の育成を目的とした「紅華歌劇音楽学校」では、毎年難関を突破した女学生が入学してくる。渡辺さらさをはじめとする第100期生は、希望や葛藤を抱えながら未来のスターとなるべく、日々奮戦する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

――要するに宝塚がモデルなんですね。暴力行為や破壊活動で理想を実現しようとする少女の話ではありません*1もともと演劇を観るのは結構好きなので、いつか宝塚も行ってみたいなぁと、うっすらボンヤリ考えていた私。

しかし原作が少女マンガだという先入観もあり、女の園で繰り広げられるギスギスドロドロした諍いや、「お姉さまと私」的なめくるめく愛憎劇を想像し、「男が見てもおもしろいんか? 共感できるような内容なんか?」と食指が動かなかったのが、ここまで引っ張ってしまった理由でもあります。

物語は、元・国民的アイドル「奈良田 愛」と、いろいろ型破りな少女「渡辺 さらさ」のダブル主人公の出会いから始まります。が、一人だけ空気の読めない振る舞いを繰り返すさらさは、愛はもちろん周りの同期生からも総スカン。画面の前の私も同じで、違うアニメから出てきたような見た目の奇抜さも相まって、「ホンマにこいつ難関を突破したんか?」といらだたしさを感じるほど。ぶっちゃけ、1話の時点ではあまりピンと来ませんでした。

とはいえ1話で切るのは気が早いだろうと、続く2話も視聴。するとどうしたことか、みるみる深みにハマっていき、あっという間に3話も視聴。

そうして3話まで見終わった時点ですでに夜更けだったので、とりあえず一旦寝て、翌朝再開。そのまま4話から最終話(13話)まで一気に見てしまいました。いやはや、こんなに集中してアニメを見たのは久しぶり、いや初めてかもしれん。原作が少女マンガだからどうのこうのと御託を並べていた自分が恥ずかしい。

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もう4話からは毎回必ず泣いていましたね。特に5話はあまりに感動しすぎて、最終話まで全部見た後にわざわざもう1回見て、もう1回号泣しました。小野寺先生マジでカッケェっす。オネェ言葉の変なオッサンとか思ってすいませんでした。

物怖じせず破天荒な主人公さらさにも、人生の方向性を大きく左右させられたトラウマやコンプレックスがあることがわかりましたし、その他の同期生のエピソードもグッと来るものばかり。みんな、さまざまな逆境をさまざまに乗り越え、普通の高校生として生きる道を捨てて、夢を追ってここまで来たんやなって。オープニング曲の歌詞とシンクロしまくりです。もう夢を追う立場ではなくなったサラリマンにはまぶしすぎます。俺は明日もビジネスだバカヤロー!


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現実の宝塚音楽学校は「女士官学校」なんて揶揄されたこともあったそうです。劇中の紅華歌劇音楽学校もまた、厳格な上下関係に加え、周りがみんなライバルという環境から、いやな人間ばかりかと思いました。でも、そんなことはなかったです。……本科副委員長の約1名を除いて。

まァ、その約1名も、委員長が強く言えない場面で汚れ役を務めているのだと評されていましたし、本来は女の園にもっと渦巻いているはずの「負の部分」のシンボルとして、業を一身に背負わされている存在なのかもしれませんね。知らんけど。

ていうか、先輩も同輩も「ライバル」だけど「敵」ではないのです。時にはケンカをしたり、嫌味を言ったりもするけれど、いずれは紅華歌劇団という舞台を一緒に作り上げる仲間だと自覚しているからこそ、最後は互いに納得したり、折り合いをつけたりして、また力を合わせて課題に立ち向かっていきます。

人より優れていなければトップには立てない。でも、ふるい落とされた友にも手を差し伸ばさなければならない。なぜなら、舞台は一人だけで完成するものではないから。そして、それができる者こそがトップにふさわしい人物ということになるのでしょう。今度はエンディング曲の歌詞とシンクロしまくりです。本当にいいエンディングだな。


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それもそのはず、実際の宝塚の劇中音楽も作曲されている方が担当しているとか。マジかよ。本物に寄せてるんじゃなくて、もう「本物が寄せに来てる」んじゃん……。

 

……なんだか語っているうちに取り留めがなくなってきました。あ、泣けるシーンばかりじゃないですよ。笑えるシーンもてんこ盛り。他のアニメのパロディなんかもあって、思わずニヤニヤしてしまうこと請け合いです。

半年遅れでハマった私が言うのもおかしいですが、まだ見ていない人がいたらぜひおすすめしておきます。そしてアニメ2期が決まった暁には、次こそ必ずリアルタイムで追います。あと、できれば今年中に本物の宝塚歌劇を観に行きたいですね。

それじゃ、私は原作をシーズンゼロから読む作業で忙しいので、今回はこのへんで。

 

 

カブがなければニーハンに乗ればいいじゃない

どうもこんにちは。

今日は私が買った初めてのバイクのお話です。……と言ってもまだ納車されていないので、候補に挙がったバイクについて語ろうと思います。

 

ホンダ・クロスカブ110(※買えず仕舞い)

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https://www.honda.co.jp/CROSSCUB/

最初、教習所に通っている時点で欲しかったのがこのバイクでした。

本田宗一郎が生み出した世界最高の原付、ご存じ「スーパーカブ」。そのスーパーカブをオフロードチックにしたものです。クルマでいうところのSUVみたいな感じでしょうか。ラインナップには50ccと110ccがありますが、原付一種の50ccは制約が多くて乗りづらいので、原付二種の110ccを第一候補に挙げました。

ちなみに、これをさらにゴツくした「ハンターカブ」というバイクもありますが、それだと値段もさらに高いし、ちょっとやりすぎだなぁと思ったので、間を取ってクロスカブにしました。

教習も無事に進み、いよいよ明日は卒業検定だという日の夕方、近所のバイク屋へ。お目当てはもちろんクロスカブ110。こいつを注文し、卒検合格へ向けてモチベーションを最高潮に持っていこう!

ところが……

そういう軽い気持ちで、免許取得に先立って市内のバイク販売店へ出向いたところ、まことに驚くべき事実を伝えられたのですが、それはまた別の話。

「ああ、そのバイクね。もう生産終了しちゃったんですよ、今年の9月に」

「なん……だと……!?(゚Д゚;)」

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はい。それがこの記事の最後に書いたくだりです。卒業のかかった検定の前日に、お前の欲しいバイクはすでに(新車では)存在しない、と言われちゃったんですね。まるで、最終決戦を目前にしながら、故郷に残してきた婚約者の訃報を受け取った兵士のような気分でした。知らんけど。

聞くところによると、これは2021年10月1日からのABS装着義務化のせい。来春(2022年春)には新型のクロスカブが出るのではないか、とのうわさもありましたが、あくまでうわさはうわさ。事実、この記事を書いている時点でホンダからは何もアナウンスがありません。……というか、そもそもなんで生産終了したバイクを平然とホームページに載せてんだよ。せめてどっかに「生産終了」って書いておけや。

そうして、モチベーションが上がるどころか失意のどん底で受検した卒検でしたが、かえって悟りの境地に達したのか、これといって目立つミスもせず無事合格。同日に普通自動二輪免許も取得し、晴れて400ccまでのバイクに乗れるようになったのです。ま、免許があっても乗るバイクがねーけどな。乗るバイクがねーけどな!!(憤怒)

 

さて、コロナ禍で密を避けて移動できる手段としてバイクが再び脚光を浴びていますが、一方でロックダウンによる海外工場の一時閉鎖や物流の停滞、折からの半導体不足などの影響により、すべてのメーカーで供給がまったく間に合っていません。

そのため、新車を契約しても納車がいつになるのか分からない、そもそも工場が動いていないから注文自体を受けることができない、という車種もあります。仮に2022年の春にうわさ通り新型クロスカブが発売されたとしても、そこからさらに半年とか1年とか待たされる可能性もあるということです*1

そんな状況ですから、中古バイク市場もいまだかつてない値上がりを見せており、ましてやもう手に入らないバイクとなるとその高騰ぶりは異常で、1万キロ以上走った中古が新車と同等以上の値段で売りに出されている例もあります。

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新車でも34万円なのに……

もうクロスカブは新車では買えない。中古は玉数が少なく、下手をすると新車より高い。でも、妥協して仕方なく別の原付を買っても、きっと埋められない穴を心に抱いたまま付き合わねばならないことでしょう。私は「カブ」ならなんでもいいと思っていたのではなく、「クロスカブ110」に乗りたかったのです。

知らない街の知らないバイク屋へ行き、高い中古を言い値で買うか。ひたすら悶々としながら、出るかどうかすら分からない新型が出るのを待つか。

ここで、私のバイク選びは完全に振り出しに戻りました。

それならいっそ、カブのことは忘れて全然違うバイクを買ってはどうか。原付じゃ自動車専用道路は走れないし、400ccは車検が必要*2だから維持費が跳ね上がるけれど、ニーハン(250cc)なら自動車専用道路を走れて車検もなくていいとこ取り! そうだそうだ、せっかく普通自動二輪免許を取ったんだから、初めては250ccのバイクに乗ろう! 

そういう次第で、国内4メーカーの250ccの新車ラインナップをイチから検討した結果、最終的に私が選んだのがコイツでした。

 

スズキ・ジクサー250

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https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx250rlm1/

スズキの「ジクサー250」というバイクです。購入した色はブルーです。またスズキかい! しかもまたブルーかい!

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……そうなんですよねぇ(苦笑)。何を隠そう、クルマはスズキのスイフトスポーツ、しかもブルーに乗っているワタクシ。正直、クルマもバイクも両方スズキじゃ芸がないなぁと思ったので、最初は避けてすらいました(笑)。しかし検討すればするほど、スズキにたどり着いてしまうのだよ!!

ネイキッドっぽいバイクに乗りたかったので、まずカワサキは「Z250」が候補になりますが、会社の先輩が乗っているから却下。ヤマハは「MT-07」がありますが、現行モデルは見た目が好みではない。マイナーチェンジ前(2018年モデル)ならめちゃくちゃ好みだったのに。

お次はホンダ、「CB250R」。おお、これはなかなかカッコイイぞ。教習車(CB400SF)と同じCBというだけあって、見た目も似ている。それで展示車のあるホンダドリームまで片道1時間以上かけて行ってみましたが、実際にまたがってみるとあんまりシックリ来ない。お店の人もイマイチ勧めてこない。なんだ、今は注文を受け付けていないらしい。

……まあ、あと、ホンダはクロスカブの件で出鼻をくじかれたせいもあり、今回はパスしたいという小さなプライドもありました。

このように消去法で見ていった結果、選ばれたのはスズキでした。

その後、クロスカブもう作ってないよ事件(?)のあったバイク屋へ再び出向き、「ジクサー250どうすかね」と聞いたら、「青なら注文できます」とのこと。クルマが青色なので、また青かぁと一瞬思いましたが、もともとジクサー250のカラーリングは青か黒の二択しかありません。黒はちょっと地味だし、だいたい注文すらできないんじゃ納車待ちの列に並ぶことすらできません。ええい、もうここまで来たら派手派手しい青にしたるわ!!

こうして、青いジクサー250の契約書にハンコを押したのでした。はあ、これで私も肩までドップリ「鈴菌」感染者ですね……(恍惚)。

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パンフレットは黒推しだったけどね

んで、一応注文はできましたが納期はまだ分からないそうで、おそらく3月か4月ごろになるでしょう、気長にお待ちくださいとのこと。ホンマかいな。ずいぶんザックリだなぁ。

もっとも、新潟は雪国だからどうせ冬はバイクに乗れない、というのは以前もお話しした通り。本当に春になってから納車されればちょうどいい。逆に、もしすぐに用意できたからといって、雪が降り積もる中で納車されても困りますし(笑)。

あーあ、早く雪が消えて春にならないかなぁ。例年以上に春の訪れが待ち遠しい今日このごろであります。

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早くこれになりたい

 

*1:「ハンターカブ」は実際にそういう状況

*2:正確には250cc超のバイクから車検あり

年が明けたので2022年の目標を立てた

どうもこんにちは。あけましておめでとうございます。

今年も恒例の新年の抱負を述べたいと思いますが、その前に昨年の振り返りです。

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【2021年の目標】

・名著を読む
・車で遠出
・肉体改造
・免許(資格)を取る
・毎月1回以上ブログ更新

 

・名著を読む→△

現代文の教科書に出てくるような、いわゆる文豪と呼ばれる人たちが書いた有名作品をたくさん読もう! と意気込んでおりましたが、実際に読んだのは三島由紀夫金閣寺』だけ。

いや、本自体は結構読んだんですけどねぇ。三浦綾子塩狩峠』は読んでいるうちにどんどん引き込まれたし、乗り鉄のバイブルたる宮脇俊三『時刻表2万キロ』も昨年初めて読みました。他にもルポや実用書を数冊。現在は、大学時代に読まされた*1米澤穂信古典部シリーズを改めて読み直しています。

氷菓』も初刊から昨年で20年ですか。すげーな。折木奉太郎みたいに普段は無気力(だけど実は自分でも気づかない能力を持っている)系主人公、いっとき小説投稿サイトなんかで流行りましたよね。今も「なろう」で似たようなのがあるのか知らん。十年ひと昔なら二十年ふた昔、流行り廃りの早いエンタメ小説の世界では、『氷菓』自体が古典の域に入りつつあります。

 

・車で遠出→〇

やりました。記事にはしていませんが、4月に北海道へ行きました。

往路は上越→仙台まで高速、そこから太平洋フェリー。苫小牧に上陸し、襟裳岬へ1往復。支笏湖を眺めて、同じく苫小牧から今度は新日本海フェリーに乗船し、新潟へ。新潟→上越へ高速で帰ってきておしまい、というルートでした。

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大学時代から北海道には幾度となく足を運んでいる私ですが、クルマでの旅は初めて。しかも自分のクルマですからね。時間を気にせず荷物を気にせず自由に動けて、お天気も良くて最高でした。

ちなみになぜ襟裳岬へ行ったかと言うと、苫小牧からクルマで行きやすい距離であるとか、逆に公共交通機関では行きづらい場所だったとか、理由はいろいろありますが、一番は……

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襟裳の春は本当に何もないのか、この目で確かめたかったからです。

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春の襟裳岬には、霞がかった幻想的な夕日と、台風並みの猛烈な強風がありました。「風極の地」はダテじゃない。まだコロナが今ほど落ち着いていない時期だったので、人は全然いなかったですけどね。

 

・肉体改造→✕

あーもう全然ダメ。何が肉体改造だよって感じ(笑)*2。しかし体重は2021年もほぼ変わらず、健康診断の数値も特に悪いところはなかったので、今のところ健康です。

健康で思い出しましたが、酒はほとんど飲まなくなりましたね。外での飲酒はもちろん、家でも月に1~2回飲むかどうか。もともと酒が強くなかったこともあり、飲んだとしても「ビアリー」ばかりです。飲んだうちに入るのかコレ。

 

・免許(資格)を取る→〇

バイクの免許を取りました!!(クソでか大声)

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初めはあまり気乗りせず、とりあえず取るだけ取っておこうなんて言っていた私ですが、教習が進むうちにだんだん楽しくなってきて、無事に免許を取得。興奮冷めやらぬまま、先月にはついにバイクを契約してきました。バイク選びのお話はまた別の記事で。

 

・毎月1回以上ブログ更新→〇

これもなんとか達成できました。いつも読んでくださっている皆様のおかげです。ありがとうございます。

ところで、このブログはどういう媒体で読んでくださっているのでしょう? スマホ? タブレット? それともパソコン?

なんだっていいですけど私のブログは文章が回りくどく、ついつい長くなりがちですから、できればパソコン(PC版)での閲覧をオススメします。このブログの記事は基本的にパソコンで書いて、パソコンで体裁を整えているので、パソコンで見るのに最適化されています。一方、スマホで見ると簡易表示になるようで、記事内の修飾がうまく反映されていない場合があります。

 

  *  *  *

 

【2022年の目標】

  • 肉体改造
  • 全国制覇
  • 年間24本以上記事を書く
  • いっぱい温泉に入る

さて、今年の目標はこんな感じです。

 

・肉体改造

3年連続3回目。あく改造しろよ。尻に火をつけるつもりで一番最初に持ってきました。周りでも筋トレやらランニングやらを始めている人が結構多くて、私もあとに続かねばという気持ちです。

しかし気持ちだけ作ってみたところで、具体的に何すんの? YouTubeを見ながらやる? いっそのことジムにでも通う?

ふっふっふ。実はもう秘密兵器を準備してあるのです。

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ジャーン!!

これでワイも筋肉モリモリマッチョマンの変態や!

……と言って買ったのが11月で、買っただけで満足して、2ヶ月経ってもまだ開封すらしていない体たらく。三日坊主よりなお悪い。いやいやいや違うから! ちょっと年末にかけて忙しかっただけだし! この記事を書き終わったらすぐに開封して始めるから!

 

・全国制覇

2020年以来2回目。まだ通過したことすらない和歌山県山口県を訪れて、47都道府県すべてに行ったことにする、というもの。

どうせコロナ禍でなかなか自由に旅行もできないだろうと思って、昨年は目標にしませんでしたが、実は山口県には行ったのです。例のごとく記事にはしていませんが……。

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錦帯橋

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宇部興産専用道路

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関門海峡トンネル人道

これで残すところはいよいよ和歌山県のみ。待ってろ和歌山。

オミクロン株の流行で、どうもコロナも第6波が始まったようですが、年内にはなんとか行きたいね。

 

・年間24本以上記事を書く

クルマで北海道に行ったけど記事にはしていません、山口県に行ったけど記事にはしていませんと、機を失して格好のネタをことごとく台無しにしてしまった2021年でしたが、今年はオタ活をしたらちゃんと記事を書こう。

しかし「年間24本以上」というのがミソ。「月2本」ではなく「年24本」だから、たとえ1ヶ月に1本しか書けなくとも、次の月に3本書けば帳尻が合うのです。……という逃げです。

ひとまず一昨年の北海道旅行記を完結させてな*3、新しい気持ちで新しい旅行記を書きたい。今後は写真を多めに、文章を簡潔に、をモットーに量産していきたいと思います。

 

・いっぱい温泉に入る

ネタ作りも兼ねてもう一つ。目標か?

春になったらバイクに乗るつもりなので、「バイクに乗りまくる」というのを掲げようかと思いましたが、あまりに漠然としすぎている気もして、具体的な目的を挙げました。それが温泉です。バイクに乗った後の温泉は最高だと聞いています。『ゆるキャン△』で読んだぞ。俺は詳しいんだ。

まあクルマで行っても列車で行っても温泉は最高なので、ツーリングに限らずお出かけの動機の一つとして強く意識していきたいと考えています。そうして温泉に行ったならば、あとでちゃんとブログを書こうね。1月の私との約束だ!!

 

以上です。……なんか、我ながら小さいっすね(笑)*4。例年以上に、目標というより「やりたいことリスト」の感。もっと、彼女をつくるとか別の資格を取るとか一芸を身に着けるとか、そういう方面での目標を立てるべきなのでしょうが……。

まあいいです。生涯をかけて世界の名だたる山々に登る人もいれば、近所の山に普段着で毎日登る人だっているんです。今年も風の吹くまま気の向くまま、等身大で生きていきます。

こんな私ですが、2022年もよろしくお願いいたします。

 

 

*1:"読まされた"に傍点

*2:なにわろてんねん

*3:去年もそう言っていたのにまだ終わっていない

*4:なにわろてんねん