鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

2020年3月ダイヤ改正雑感【新潟】

どうもこんにちは。

来年3月14日に行われる、JRグループならびに関係各社のダイヤ改正の概要が、一斉に発表されましたね。

北は北海道から南は九州までありますが、まァ自分に縁遠いところは興味も関心も関係も薄いので、私の住む新潟県内の鉄道事業者3社に着目して見て行きたいと思います。

 

JR東日本新潟支社

公式プレス

https://www.jrniigata.co.jp/press/20200314_timetable_revision_niigata%20branch.pdf

【主な改正内容】

◇新型電気式気動車「GV-E400系」車両を増やします
上越新幹線 東京方面から柏崎方面の接続を改善します
◇在来線の接続を改善します
北越急行と直通運転している快速列車の一部が上越線
 六日町駅に停車します
◇輸送体系を見直します

 

目玉はやはり、新型電気式気動車「GV-E400系」の大増備でしょう。これにより、長きに渡り新潟地区を走ってきた国鉄気動車キハ40系は全て淘汰され、新型車両に置き換わります。

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JR東日本の最新型気動車GV-E400系

rockmansion.hatenablog.jp

 

電車では2014年に新型車両の「E129系」が投入され、旧型の115系は淘汰とはいかないまでも風前の灯になっている今日この頃ですが、気動車が先に新車へ置き換わるようであります。いつまでキハ40系を使っているのだろうと思っていましたが、さすが大正義JR東日本、その気になったらあっという間ですね。しかしE129系もデビューからもう5年経つんですね。115系に関して「その気」になるのはいつなんだろう……。

それ以外は主に接続の改善に留まるようです。北越急行線に関する内容は後述します。

 

 

北越急行

公式プレス

https://hokuhoku.co.jp/press/20191213.pdf

1 以下の越後湯沢行き超快速『スノーラビット号』の停車駅を増やし、よりご利用しやすい列車とします。

2 改正後、越後湯沢行き超快速列車が六日町駅に停車することにより、しんざ・美佐島・魚沼丘陵の各駅から乗換が可能となり、上越新幹線経由で東京方面へ早く到達できるようになります。

 

新車大投入&国鉄気動車一掃のJR東日本と打って変わって、こちらは控えめ。というか、昼間の上り「超快速スノーラビット」の停車駅が増えるという、ただそれだけです。

2本ある下りの「超快速」のうち1本が以前のダイヤ改正で六日町・まつだい・虫川大杉に停車するようになったので、上りもそうなるんじゃないか、という気がしていました。上りにもこれまで何度か乗りましたが、確かに直江津十日町間はスカスカで、十日町からどっと乗ってくる、という感じでした。ほくほく線内の無人駅の中でも、乗降客数で上位に位置するのがまつだい駅虫川大杉駅なので、ここへ停めることで恩恵を得られる利用者は多そうです。

また、六日町駅での待ち時間は少し長いものの、上り「超快速」の前を走る普通列車839Mから乗り換えできるようになったので、「超快速」が停まらない駅の利用者も1本早い上越新幹線に乗ることができるようになり、便利になることでしょう。趣味的な視点から見ても、毎時1本程度しかない地方3セクで緩急接続を行う例は珍しいのではないでしょうか。

 

 

えちごトキめき鉄道

公式プレス

https://www.echigo-tokimeki.co.jp/userfiles/elfinder/information/20191212_20200314daiyakaisei.pdf

北陸新幹線から妙高はねうまラインの接続を改善します
直江津駅の乗り換え列車を同一ホーム接続に改善します

 

はい。こちらも地味ですね(笑)。 とはいえ、便利になる改正です。

「目玉」と言えるのは、上越妙高駅での「はくたか590号」からの接続列車が変わる点。現在は「はくたか590号」が上越妙高駅に着くのが22時38分、対して高田・直江津方面の普通列車2375M*1はなんと0時07分。実に89分もの待ち時間。日付を跨いでしまっています。12月31日の大晦日の夜に上越妙高駅へ降り立とうものなら、待合室で年越しです。これでは使えたものではありません。

これが、運転時刻繰り下げにより接続列車が上越妙高22時46分発になり、待ち時間は8分に。89分の待ち時間が8分に。これは便利です。

ちなみに、Twitterではこのクソ遅い終電の2375Mの時刻が早まって上越妙高22時46分発になるのか、と勘違いしている人を見かけましたがそうではありません。「繰り下げ」なので時刻が遅くなるのです。つまり、現在は上越妙高駅を22時25分に発車する、1本前の2373Mの時刻が20分ほど遅くなり、「はくたか590号」の接続を受けるというわけ。2375Mは相変わらずクソ遅いままです。もう快速にでもするか、いっそ回送でもいいんじゃね?

あと、※印でちっちゃく

直江津 23:01 着の列車*2から、日本海ひすいラインの列車(直江津 22:47 発 糸魚川行き)には接続しません。

と書いてありますが……何気に重要な気が。この「直江津 22:47 発 糸魚川行き」は日本海ひすいラインの最終列車1660Dで、金曜日などは結構利用者がいると思うんですよ。

2373Mが接続しない(直江津着22時40分→23時01分)となると、その1本前の2371Mが接続列車になるわけですが、もし2371Mが同じ時刻のままなら直江津着は22時04分ですから、待ち時間は7分→43分に。高田駅前の赤ちょうちんに集う糸魚川のお父さんたちは、今までより1時間早く切り上げねばなりません。そのわりに直江津で43分も待たされるわけです。せっかくの酔いも醒めますな。あちらが立てばこちらが立たず、ですねぇ。それなら1660Dも、もっと早くしていい気がするのは私だけでしょうか。接続もないのに22時47分まで発車を待つのかね。

まあ、こういう細かいところは各々方が時刻表の3月号で確認いたしましょう。

それから、13時台の直江津駅での妙高はねうまラインほくほく線への接続改善。このほくほく線の列車は上述の「超快速」です。同一ホームでの乗り換えが可能になるようです。

階段昇降がないので、お年寄りや大荷物を持った人などには朗報ですが、もともと短かった待ち時間は4分からわずか1分へ。1分ねぇ。アタフタ、モタモタしている暇はないですな。乗り換える人波に乗り遅れようものなら、サッサと発車してしまうでしょう。

その他、新潟県外に目を移すと、ロングラン特急で知られる千葉発南小谷行きの「あずさ3号」が新宿発になるとか、只見線キハE120系が移籍するとか、「スーパービュー踊り子」の251系が引退して新車がデビューするとか、しなの鉄道に軽井沢~妙高高原間の快速が走り始めて、夏には待望の新車が入るとか、話題は尽きませんが、それはまた別の話。

 

*1:下り終電

*2:筆者注:2373Mのこと