どうもこんにちは。
大学に入ってから初めて訪れ、以後は毎年のように行っていた北海道。しかし就職してからはいろいろと忙しく、まとまった休みを取れない時期もありましたのでご無沙汰でしたが、今年の1月、およそ3年半ぶりに行ってきました。
現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていますが、この旅行をした当時はまだ中国国内がその主な舞台で、他国でもポツポツと感染者が確認され始めた程度。「中国でヤバいウイルスが流行ってるんか。インフルエンザとかも怖いし、念のためマスクして行こ」と、旅行前に近所のドラッグストアで数枚入りのマスクを買ったのがもはや懐かしい。あのとき買い溜めしておけば(笑)。
今やしばらく新しい旅行もできない情勢ですので、北海道旅行の写真を見返しながら旅行記をしたため、うちで過ごす慰みにしようと思います。
早くこのコロナ禍が収束して、元のように旅行ができますように。
旅行1日目 2020年1月27日(月)
旅行初日。薄曇りの直江津駅からほくほく線の快速越後湯沢行きに乗車。終点の越後湯沢駅で上越新幹線「たにがわ406号」に乗り換え、一路東京を目指します。
終点、東京駅。京浜東北線で浜松町駅へ向かい、さらに東京モノレールで羽田空港第2ターミナル駅へ。東京に住んでいた頃はとにかく安い京急か、ラッシュを回避するためリムジンバスでしたが、地方から新幹線で上京する現在はもっぱら東京モノレールです。
京浜東北線の快速に乗れば東京から一駅だし、浜松町駅での動線が短いし、あんまり混んでいないし、どんどん来る列車にとりあえず乗れば、目的地は羽田空港一択だから分かりやすいし。ビルの谷間を抜け、都市高速を跨ぎ、トラックを追い越しながら運河のほとりを上へ下へ駆けて行くさまはさながらアトラクションのようで、旅の高揚感を増す格好の装置であります。
そうして羽田空港第2旅客ターミナルに到着。ここからエア・ドゥの新千歳空港行きに搭乗します。地元*1の新潟空港ではなく、わざわざ羽田空港に来たのはこれに乗るため。ではなぜエア・ドゥに乗ったかというと……それは後ほど。
時刻はお昼前。フライトの約1時間前に空港へ着いて、搭乗手続きをしたり保安検査を受けたりしていると、店に入って腰を据えて昼食を取る時間もあまりなく、結局売店でサンドイッチを購入。機内で食べることにしました。
12:50、定刻通りドアクローズ。昨年秋の九州旅行以来の飛行機。飛行機というのは、自分自身にとって今も昔も一番縁遠い乗り物で、乗るときはいつもワクワクドキドキしますな……。
機内で食べたのは、つきじ丸武の親子サンド。一口サイズの玉子焼きサンドとチキンカツサンドが入っています。売店には北海道の空弁なんかもありましたが、現地でうまいものを食べようと思って我慢我慢。
約1時間半のフライトで、空路恙無く新千歳空港へ着陸しました。約3年半ぶりに北海道へ上陸です。
ここからは列車で札幌へ向かいます。搭乗券を握りしめたまま、まずは新千歳空港駅のみどりの窓口へ。ここでエア・ドゥの使用済み搭乗券と、年齢が分かる身分証明書を示すと……。
はい。これが今回の旅のきっぷ。「AIRDOひがし北海道フリーパス」です*2。
連続する5日間、フリーエリア内のJR北海道の列車が乗り放題。普通・快速列車に加えて、特急列車の自由席も利用できるという気前の良さ。これを買うための条件が、エア・ドゥを利用して、その使用済みの搭乗券をみどりの窓口で提示すること。新潟空港はエア・ドゥが就航していませんので、一旦上京して、羽田からエア・ドゥに乗ったのです。25歳以下なら画像の「U25」となり、さらに安く買えます。
ちなみにピーチ・アビエーション利用でも同様のきっぷが買えますが、ピーチに乗るにはさらに遠い成田空港まで行かねばならんので、羽田から乗れるエア・ドゥにしました。
もうすぐ26歳になる私、実は道東地方はまだ釧路にしか行ったことがなく、根室も網走も北見も知りません。これが「U25」を買える最後の機会になると思い、今回はこのきっぷで道東を旅して行きます。
と言いつつも、今日はこのあと札幌のホテルにチェックインするだけ。その前に、新千歳空港の中をウロウロすることにしました。飛行機から降りて、きっぷを買ったらそのまま次の列車に、というのが常だったので、まともに空港内を散策してみたことがありませんでした。
最初に「雪ミク スカイタウン」を見学。正直、私は初音ミクにはまったく興味ありませんが、会社の同期で初音ミクが好きなやつがいるので、羨ましがらせよう話の種にしようと画策。お土産も買いました。
途中で国内線ターミナル内を撮影した写真。平日であることに加え、中国からのインバウンド客が激減していたので、やや客足が少ない感はありましたが、まさか今のような事態になるとはつゆほども思わず。
土産店を冷やかし、飲食店を物色し、歩き回っていたら暑くなってきたので、ベンチに座ってソフトクリームを食べることにしました。十勝産の生乳で作っているんだとか。暖房がよく効いている中で食うアイスはうまいですね。
家にゐるとさう行かないが、旅行に出れば私はアイスクリームばかり食べてゐる。
――内田百閒「春光山陽特別阿房列車」より
散策を適当なところで切り上げて、さて、「ひがし北海道フリーパス」に入鋏。小樽行きの快速エアポートに乗車します。721系でした。
沈む夕日を車窓から眺めているうちに、あっという間に札幌駅着。ホテルにチェックインし、夕食を取ります。どうせフリーきっぷだから、新千歳空港に戻ってもいいかなと思っていましたが、面倒くさくなり、結局ホテル近くの「松尾ジンギスカン」へ行くことにしました。松尾ジンギスカン、名前は知っていましたが行くのは初めて。まだ時間が少し早かったおかげもあり、店内は空いていて、お一人様でも気兼ねすることなく入れました。
で、これがそのジンギスカン。勝手が分からないのでスターターキット的なものを注文し、初めは店員さんに焼いてもらって食べました。野菜もとれて大変うまい。
シメはうどんが定番だそうなので、これも注文。鉄板の端に残った脂とタレを白い麺が吸って、いい色合いになったら食べ頃です。
だんだん混んできたので、さっさと切り上げてホテルに戻りました。明日は早起きして特急に乗り込み、道東方面へ向かいます。
つづく