どうもこんにちは。
先月、新潟県での移動自粛が解除されたのを機に、夜勤明けの同期を道連れにして、以前から気になっていたレトロ自販機のあるお店へ行ってきました。
国道116号沿いにあり、自販機コーナー、ゲームコーナー、そしてホテルが一緒になったドライブイン。年季の入った佇まいは、ホテルというより、洋画に出てくる「モーテル」のような風情。
NHKの『ドキュメント72時間』やドラマなどにも登場しているので、ご存知の方も多いでしょう。
中に入ってみるとこんな感じ。飲料の自販機はもちろん、冷凍食品やカップ麺の自販機もありますが……。
お目当てはこれ。「トーストサンド」の自販機。お金を入れてボタンを押すだけで、できたてアツアツのトーストが出てくるって寸法です。
メニューは「ハムサンド」と「チーズサンド」の2種類で、どちらも250円。サンプル画像が変色して白黒写真みたいになっています(笑)。
ではさっそく、ハムサンドの方を……と思ったら、まさかの10円玉と500円玉使用禁止。つまり、この自販機では100円玉と50円玉しか使えません。
500円玉はともかく、10円玉使用禁止って地味にハードル高くないっすか? 1つ250円という価格設定なのに……。
幸い、私の場合は財布に100円玉も50円玉もあったので事なきを得、ボタンを押して調理開始です。
小窓には「トースト中」のランプが点滅。残り時間の表示はないので、いつできあがるのかワクワクしながら待ちます。
取り出し口で唐突にガチョン! と音がしたら完成の合図。
外見はこんな感じ。箱やビニール包装などはなく、アルミホイルに包まれた状態で出てきます。もちろん非常にアツアツ! ヤケドしないように端っこを持ってテーブル席へ。
アルミホイルをはがすと……見た感じ丸焦げです(笑)。ていうか、トーストがアルミホイルにくっついて崩壊しているんだが(笑)。
そ~っとめくってみると、具はハムが1枚だけ。潔い。うん、確かに「ハムサンド」に違いない。それ以外の何物でもない。
同期は「チーズサンド」を買っていましたが、単にこのハムがスライスチーズになったものでした。同じ値段だけど、ハムサンドより質素なのでは?(笑)
味は……うん。想像通り。ウマいかマズいか二択で言えば、まあ、ウマい。珍しさもあって、250円なら一度は食べてみる価値アリでしょう。
しかし、どうせならハムとチーズ両方挟んで「ハムチーズトースト300円」にすれば、50円玉を用意する必要もなくて良さそうなもんですが。300円じゃ買わんか!
ちなみに、同期に「この自販機が家と会社の途中にあったら買う?」と聞いたところ、「…………買わないと思う」だそうです。正直でよろしい。
今回は買いませんでしたが、冷凍食品やカップ麺の自販機も年季が入っていていいですね。冷食の自販機はフェリーの船内や高速のSAなどでも見かけますが、この「美食倶楽部」なるブランドは初めて見ました。「新潟産」とあるので県内企業が調製しているんでしょうか。
左のカップヌードル自販機は販売だけ。お湯は出ませんので、用意されたポットから注ぎましょう。
そして右の「カップリーナ」に至っては販売すらしていません。一応、電気はついていますがただの飾り。ラインナップにあるカップ麺は管理人さん(店内入って右の管理人室に常駐?している)から現金で買えるようです。自販機の意味ねえ。
食後は薄暗いゲームコーナーを見物。ほとんどがパチンコ、スロット、アーケードゲーム(麻雀、格ゲー多し)でした。麻雀ゲーは勝つとムフフな展開になるっぽかったですよ。知らんけど。
それからクレーンゲームもありましたが、景品はなんとAV。ええ、アダルトなヴィデオです。我こそはという猛者はぜひ挑戦していただきたい。
……まァ、どうしても今夜のオカズが欲しいだけなら、わざわざクレーンゲームに挑まずとも、店に向かって左側の入り口に販売機もあるんだけどね(笑)。
最後に名刺の写真を。
管理人が常駐していると書きましたが、基本セルフサービスの店であっても、管理人さんは部屋にこもってダラダラしているわけではなく、トーストサンドの在庫をチェックしたり、こまめに店内の掃除をしたりと、我々の滞在中にも忙しく立ち回っておられました。
そんな中を、私が特段許可も取らず店内の写真を撮りまくっていたので、しまいには怒られるかなと思ったのですが、怒るどころか「次回はぜひ宿泊してみてください^^」と言ってこの名刺を渡してくださいました。ありがとうございます。
今後泊まる機会(と勇気)があるかどうかは分かりませんが、実際に宿泊した人の話もネット上にはゴロゴロありますので、気になる人はぜひ。
令和を迎えた今も昭和の匂いムンムンのお店でした。