鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

二輪免許を取りました

どうもこんにちは。

季節が晩秋から初冬へと移り変わりつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私もスヰスポちゃんと過ごす2回目の冬に備え、先日、スタッドレスタイヤに交換しました。

新潟ではいつ空から白いものが降ってきてもおかしくないシーズンに突入しますが、その矢先に私は

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普通自動二輪免許を取得しました。

自動二輪、すなわちバイクです。大型二輪免許に対して中型免許とも言われるやつですね。排気量で言うと、400ccまでのバイクに乗ることができるようになりました。

ここからは、取得を思い立った理由と、教習所での体験記です。長いです。長いですが、これから取得を考えている方は何かの参考に、もうお持ちの方は「そうそう、あるある」と思いながら読んでいただければ。

 

なぜバイクの免許を取ったのか

それはもちろんバイクに乗るためですが(当たり前だ)、きっかけは何かと言いますと、アニメ『スーパーカブ』……ではなく、『ばくおん!!』でもありません。この2つはまだ未読・未視聴なので。というか、特にきっかけはありません。ハッハッハ、いつまでもミーハーな俺だと思ったか!

漠然と、「世の人も運転すなるバイクといふものを、私も運転してみむとてするなり」みたいな。クルマで遠くへ出かけるのに慣れてきたら、今度はそれ以外のエンジン付きの乗り物も運転してみたいと思うようになりました。

しかし趣味で大型や大型特殊免許なんか取ったところで、休日にトラックやブルドーザーを乗り回すわけにはいきませんので、常識的に考えて一番可能なのはバイクです。

あとはまあ、強いて言えば『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の影響ですかね。結局テレビかよ!あとはご存知、『ゆるキャン△』。やっぱりミーハーじゃないか(呆れ)。

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バッテリーで動くヤマハ E-Vino(ヤマハ発動機公式HPより)

で、『充電~』も『ゆるキャン△』も、出てくるのはヤマハの「ビーノ」という原付です。前者は充電式の電動バイクであるEビーノ、後者はガソリンエンジンのビーノ。エンジン排気量は50cc、これらは「原付一種」とも呼ばれています。

 

なぜ普通自動二輪の免許にしたのか

さて、四輪車の免許を取ると50ccまでのバイク、すなわち原付一種はオマケのごとく運転できるようになるわけですが、この原付一種というのが曲者で、時速30kmまでしか出しちゃダメだったり、大きな交差点ではいちいち2回に分けて右折(二段階右折)しなければならなかったりと、いろいろ制約が多い。

ところが、排気量50cc超~125ccのバイクになると、これが「原付二種」という区分になり、上記の制約は無くなります。つまり、車とほぼ同じように走れるわけ。

「それはいいことを聞いた、じゃあ原付一種は面倒くさいから原付二種に乗ろう」となった私ですが、原付二種のバイクを運転するには四輪車の免許だけではダメで、自動二輪の免許が必要です。

自動二輪の免許はザックリ分けると「小型限定(~125cc)」「普通(~400cc)」「大型(400cc超)」の3種類があり、それぞれMTとAT限定があります。原付二種のスクーターに乗るだけなら「小型限定」、それもAT限定で十分。

初めはそのつもりで、若いころ大型バイクをブイブイ言わせていた親父殿に相談したところ、せっかくなら「普通」で取れ。いわく、将来オッサンになってから本格的にバイクに乗りたくなっても、免許を取るのは体力的に*1難しい。だから若いうちに取っておけ。大型はまあ中型に乗ってみてからでもいいだろう。とのことでした。

確かに……オッサンになってから急に中型バイクに乗りたくなるとは思えませんでしたが、ミーハーな私のことですから未来のことは分かりません。それに、オッサンになってから取るのが大変そうなことだけはなんとなく分かります。

どうせ高いカネと時間を使って教習所に通うなら、可能性を広げるために「普通」で取っておこう、四輪車もMTで取ったし*2バイクにもMTがあるならMTにしよう。とそこまで気持ちが片付き、10月半ば、上越市内の某教習所の門を叩いたのです。

 

汗と涙の教習開始

そうして通い始めたわけですが、「言うは易く行うは難し」で、これがまあ大変。何が大変って、50ccスクーターにすら乗ったことがないワタクシ、まずバイクの操縦を覚えるのが大変でした。

教習車はホンダのCB400SFというバイクで、名前の通り排気量は400ccです。

www.bikebros.co.jp

こいつがね、めちゃくちゃ重いんですよ。実に200kg以上あります。嘘だろ、バイクってこんなに重いのかよ、というところから始まって、何度も何度もバイクを転倒させながら取り回しの仕方、乗り方と降り方を練習。

右手のレバーは自転車と同じく前輪ブレーキ、ハンドル部にはスロットル(アクセル)があります。左手のレバーは後輪ブレーキ……ではなくクラッチ。じゃあ後輪ブレーキはどこでかけるかと言うと右足のペダルで、ギアは左足のペダルを上げたり下げたりして変えます。いずれも私は教習所に通うようになって初めて知りました。

それから方向指示器は左手にスイッチがついています。しかしクルマと違ってハンドルを切っても勝手に戻らないので、角を曲がるたびにいちいち手動で消さねばなりません。その下にはクラクションのボタンがあります。方向指示器をつけたり消したりする際に誤って触れてしまい、卒業までに何十回も鳴らしました(笑)。

ようやくエンジンをかけてコースを走ることになりますが、例のごとく半クラッチが上手くできない、ギアチェンジがスムーズにできない、そもそもやり方が覚えられない……。知ってますか、バイクのニュートラル(N・中立)って、1速と2速の間にあるんですよ*3。1→N→2→3→……という順番。なんでやねん。どこについとんねん。

で、半クラッチやギアチェンジが上手くできないと、MTなので当然エンストします。もうエンストのオンパレードです。事あるごとにエンストし、事あるごとにコケます。四輪車ならエンストしてもその場で停まるだけなのに対し、二輪車だとたちまちバランスを崩してコケます。コケたら最後、教官や他の教習生の生暖かい視線を浴びながら、200kg超のバイクを自力で起こす羽目になります。

初めはまっすぐに走るのもおぼつかず、停止するたびにエンストしているような有様。必要に迫られて取りに来たわけじゃないのに、どうしてこんな思いをせにゃならんのか。ていうか、そもそもなんで取ろうと思ったんだっけ……。嫌味な教官に当たってネチネチ言われて、心が折れそうになることもありました。バイク事故は死傷につながりやすいので、厳しいのも分かるんだけどね……。

 

卒業、そして交付へ

そんな不器用な私でも、練習しているうちにだんだんと上手になってきて、第一段階はストレートで修了。第二段階も所定の時限だけで無事修了し、入校からおよそ1ヶ月経った、雲一つない暖かな秋晴れの日に卒業検定を受検。大きな失敗もなく走り切ることができ、無事に合格しました。

あ、そうそう、二輪車の教習はすべて教習所内で行われます。四輪車と違って路上教習はありません。卒検も同じ。教習所内の指定されたコースを暗記して検定に臨みます。ぶっちゃけコース間違いが一番不安でした。それでも本番は間違えずにできたけどね。

余談ですが、当日の試験官はあのネチネチ教官。あれから一度もあの人が担当することはなく、内心ホッとしていたのに、最後の卒業検定でブチ当たるというドラマのような展開に。終了後は「よくできていたと思います」「特にスラロームがとても上手でした」*4とお褒めの言葉をいただきました。

卒業証明書をゲットしたら、最寄りの免許センターへ。学科と技能試験は免除になるので、手数料を支払い、視力検査と写真撮影だけを経て、新しい免許が交付されました。

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これでバイクに乗れるようになりました。もっとも、新潟は雪のシーズンに入りますから乗りたくても乗れませんが、私の欲しかったバイクは納車まで数ヶ月〜半年待ちとか言われているため、いま契約すればちょうど春ごろに納車されるでしょう。

そういう軽い気持ちで、免許取得に先立って市内のバイク販売店へ出向いたところ、まことに驚くべき事実を伝えられたのですが、それはまた別の話。

「ああ、そのバイクね。もう生産終了しちゃったんですよ、今年の9月に」

「なん……だと……!?(゚Д゚;)」

 

私のバイクライフ、いったいこれからどうなっちゃうの~~~!?!?😫💦

 

 

*1:頭脳的にも

*2:MT車は教習車以降乗ってないけどね

*3:これをリターン式という

*4:教習ではスラロームが一番苦手だった