鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

カブがなければニーハンに乗ればいいじゃない

どうもこんにちは。

今日は私が買った初めてのバイクのお話です。……と言ってもまだ納車されていないので、候補に挙がったバイクについて語ろうと思います。

 

ホンダ・クロスカブ110(※買えず仕舞い)

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https://www.honda.co.jp/CROSSCUB/

最初、教習所に通っている時点で欲しかったのがこのバイクでした。

本田宗一郎が生み出した世界最高の原付、ご存じ「スーパーカブ」。そのスーパーカブをオフロードチックにしたものです。クルマでいうところのSUVみたいな感じでしょうか。ラインナップには50ccと110ccがありますが、原付一種の50ccは制約が多くて乗りづらいので、原付二種の110ccを第一候補に挙げました。

ちなみに、これをさらにゴツくした「ハンターカブ」というバイクもありますが、それだと値段もさらに高いし、ちょっとやりすぎだなぁと思ったので、間を取ってクロスカブにしました。

教習も無事に進み、いよいよ明日は卒業検定だという日の夕方、近所のバイク屋へ。お目当てはもちろんクロスカブ110。こいつを注文し、卒検合格へ向けてモチベーションを最高潮に持っていこう!

ところが……

そういう軽い気持ちで、免許取得に先立って市内のバイク販売店へ出向いたところ、まことに驚くべき事実を伝えられたのですが、それはまた別の話。

「ああ、そのバイクね。もう生産終了しちゃったんですよ、今年の9月に」

「なん……だと……!?(゚Д゚;)」

rockmansion.hatenablog.jp

はい。それが上の記事の最後に書いたくだりです。卒業のかかった検定の前日に、お前の欲しいバイクはすでに(新車では)存在しない、と言われちゃったんですね。まるで、最終決戦を目前にしながら、故郷に残してきた恋人の訃報を受け取った兵士のような気分でした。知らんけど。

聞くところによると、これは2021年10月1日からのABS装着義務化のせい。来春(2022年春)には新型のクロスカブが出るのではないか、とのうわさもありましたが、あくまでうわさはうわさ。事実、この記事を書いている時点でホンダからは何もアナウンスがありません。……というか、そもそもなんで生産終了したバイクを平然とホームページに載せてんだよ。せめてどっかに「生産終了」って書いておけや。

そうして、モチベーションが上がるどころか失意のどん底で受検した卒検でしたが、かえって悟りの境地に達したのか、これといって目立つミスもせず無事合格。同日に普通自動二輪免許も取得し、晴れて400ccまでのバイクに乗れるようになったのです。ま、免許があっても乗るバイクがねーけどな。乗るバイクがねーけどな!!(憤怒)

 

さて、コロナ禍で密を避けて移動できる手段としてバイクが再び脚光を浴びていますが、一方でロックダウンによる海外工場の一時閉鎖や物流の停滞、折からの半導体不足などの影響により、すべてのメーカーで供給がまったく間に合っていません。

そのため、新車を契約しても納車がいつになるのか分からない、そもそも工場が動いていないから注文自体を受けることができない、という車種もあります。仮に2022年の春にうわさ通り新型クロスカブが発売されたとしても、そこからさらに半年とか1年とか待たされる可能性もあるということです*1

そんな状況ですから、中古バイク市場もいまだかつてない値上がりを見せており、ましてやもう手に入らないバイクとなるとその高騰ぶりは異常で、1万キロ以上走った中古が新車と同等以上の値段で売りに出されている例もあります。

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新車でも34万円なのに……

もうクロスカブは新車では買えない。中古は玉数が少なく、下手をすると新車より高い。でも、妥協して仕方なく別の原付を買っても、きっと埋められない穴を心に抱いたまま付き合わねばならないことでしょう。私は「カブ」ならなんでもいいと思っていたのではなく、「クロスカブ110」に乗りたかったのです。

知らない街の知らないバイク屋へ行き、高い中古を言い値で買うか。ひたすら悶々としながら、出るかどうかすら分からない新型が出るのを待つか。

ここで、私のバイク選びは完全に振り出しに戻りました。

それならいっそ、カブのことは忘れて全然違うバイクを買ってはどうか。原付じゃ自動車専用道路は走れないし、400ccは車検が必要*2だから維持費が跳ね上がるけれど、ニーハン(250cc)なら自動車専用道路を走れて車検もなくていいとこ取り! そうだそうだ、せっかく普通自動二輪免許を取ったんだから、初めては250ccのバイクに乗ろう! 

そういう次第で、国内4メーカーの250ccの新車ラインナップをイチから検討した結果、最終的に私が選んだのがコイツでした。

 

スズキ・ジクサー250

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https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/gsx250rlm1/

スズキの「ジクサー250」というバイクです。購入した色はブルーです。またスズキかい! しかもまたブルーかい!

rockmansion.hatenablog.jp

……そうなんですよねぇ(苦笑)。何を隠そう、クルマはスズキのスイフトスポーツ、しかもブルーに乗っているワタクシ。正直、クルマもバイクも両方スズキじゃ芸がないなぁと思ったので、最初は避けてすらいました(笑)。しかし検討すればするほど、スズキにたどり着いてしまうのだよ!!

ネイキッドっぽいバイクに乗りたかったので、まずカワサキは「Z250」が候補になりますが、会社の先輩が乗っているから却下。ヤマハは「MT-07」がありますが、現行モデルは見た目が好みではない。マイナーチェンジ前(2018年モデル)ならめちゃくちゃ好みだったのに。

お次はホンダ、「CB250R」。おお、これはなかなかカッコイイぞ。教習車(CB400SF)と同じCBというだけあって、見た目も似ている。それで展示車のあるホンダドリームまで片道1時間以上かけて行ってみましたが、実際にまたがってみるとあんまりシックリ来ない。お店の人もイマイチ勧めてこない。なんだ、今は注文を受け付けていないらしい。

……まあ、あと、ホンダはクロスカブの件で出鼻をくじかれたせいもあり、今回はパスしたいという小さなプライドもありました。

このように消去法で見ていった結果、選ばれたのはスズキでした。

その後、クロスカブもう作ってないよ事件(?)のあったバイク屋へ再び出向き、「ジクサー250どうすかね」と聞いたら、「青なら注文できます」とのこと。クルマが青色なので、また青かぁと一瞬思いましたが、もともとジクサー250のカラーリングは青か黒の二択しかありません。黒はちょっと地味だし、だいたい注文すらできないんじゃ納車待ちの列に並ぶことすらできません。ええい、もうここまで来たら派手派手しい青にしたるわ!!

こうして、青いジクサー250の契約書にハンコを押したのでした。はあ、これで私も肩までドップリ「鈴菌」感染者ですね……(恍惚)。

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パンフレットは黒推しだったけどね

んで、一応注文はできましたが納期はまだ分からないそうで、おそらく3月か4月ごろになるでしょう、気長にお待ちくださいとのこと。ホンマかいな。ずいぶんザックリだなぁ。

もっとも、新潟は雪国だからどうせ冬はバイクに乗れない、というのは以前もお話しした通り。本当に春になってから納車されればちょうどいい。逆に、もしすぐに用意できたからといって、雪が降り積もる中で納車されても困りますし(笑)。

あーあ、早く雪が消えて春にならないかなぁ。例年以上に春の訪れが待ち遠しい今日このごろであります。

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早くこれになりたい

 

*1:「ハンターカブ」は実際にそういう状況

*2:正確には250cc超のバイクから車検あり