鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

いいから黙って『トップガン マーヴェリック』を見ろ

どうもこんにちは。

先日、大ヒット中の映画『トップガン マーヴェリック』を観てきました。1986年に公開された前作『トップガン』の36年ぶりとなる続編で、待ち焦がれていた方も多いと思います。

topgunmovie.jp

私はと言いますと、多少なりとも映画鑑賞を趣味としている自負があるにもかかわらず、実は『トップガン』を観たことがない体たらく。いやァ、超有名作品だしそのうち履修しないとな……とは思っていたのですが、ついつい「まだいいかな、まだいいかな」と後回しにしておりました。

で、まったくノーマークのまま新作が公開されたのですが、何やら大絶賛の嵐。ほう、そんなにおもしろいなら観てみようかしら……とすぐ影響されるミーハーの私。その前に、まずは前作を履修しておくのがスジだろうとAmazonプライムで視聴しました。

アメリカ海軍の航空部隊に所属する、天才肌かつ向こう見ずな性格の主人公ピート・ミッチェル(コールサイン:マーヴェリック)が、エリートの集まる養成機関「トップガン」に配属されます。時には嫌味な同期とケンカし、時には女性講師と愛を育み、途中、不幸な事故で空を飛ぶのがトラウマとなるも、最後はそれを乗り越えて敵機を撃墜。無事に作戦を完遂して帰還する……というのが、前作『トップガン』のお話。

 

前作の感想は、正直「ほーん、こういう話なんか」というくらいでした。おもしろいと言えばおもしろいですが、まあ、ベタなストーリーではあります。それよりも劇中のBGMが印象的というか、どれも聞き覚えのあるものばかりで、「あっ、これトップガンの曲だったのか!」と答え合わせをするような感覚でした。

さて予習も済ませたところで、満を持して新作の鑑賞へ向かいます。その舞台に選んだのは、最寄りのJ-MAXシアター上越ではなく……

f:id:rockmansion:20220629210131j:image

はい。東京都立川市にあるシネマシティです。

ここは音響に特化した「極上爆音上映(通称:極爆)」で知られる映画館。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から始まり、さまざまな作品を上映する中で、その知名度を(オタク界隈で)比類なきレベルにまで押し上げたのが、『劇場版ガールズアンドパンツァー』であります。そして何を隠そう、私の大学時代の最寄りの映画館でした。

今回のトップガンと同じく、ガルパン(TVアニメ)も当時まだ未見だったものを、劇場版の評判を聞きつけてアマプラで視聴。ストーリーの感動もそのままにシネマシティへ足を運び、「極爆」で鑑賞しました。一度観ただけで、たちまちその映像と音響の虜になってしまい、シネマシティの有料会員にも登録。狂ったように劇場版ガルパンを観まくり、「同じ映画を同じ劇場で15回観る」という、あとにも先にもこれっきりだろう個人的記録を打ち立てたのでした。

閑話休題

トップガン マーヴェリック』のためだけに立川へ来たのではないですが、せっかくならシネマシティの「極爆」で観てやろうと、1週間ほど前に自宅で予習を済ませてから足を運んだわけです。

f:id:rockmansion:20220629210154j:image

結論から言うと最高でした。極上爆音で観てよかった。もうマジで最高。みんなが異口同音に最高だったと言っていますが、本当に最高としか言いようがない(語彙力)。

ネタバレ回避のため詳細は省きますが、もうオープニングから鳥肌ものです。1週間前に前作を観たばかりのニワカの私ですら「うおおおおおお来た来た来たあああああ!!」となったので、36年前に劇場で前作を観たオジサン・オバサンは鳥肌を通り越していきなり失禁するかもしれん。時節柄、水分を控えろとは言えませんが、始まる前に必ずトイレへ行って絞り出しておきましょうね。

冗談はともかく、36年という歳月が開始数分でたちまち短絡して、映画に没入できるであろうこと請け合いです。そういう意味では、中高年のみなさんがちょっとうらやましい。

正統なる続編なので、立場は変われども面影の残る前作の面々も登場し、同窓会のような懐かしさを覚えます。また、「トップガン」に戻ってきた主人公が教鞭をとる相手として、親友だったグースの息子が登場。ほかに、筋肉隆々の野郎ばかりだった前作と違い、若き女性パイロットなども登場するのは時代を反映してでしょうか。

ハッキリ書けないのがもどかしいですが、とにかく前作を観た人間ならば「うおおおおお!」と高まったり、目頭が熱くなったりする展開が目白押し。思わず笑ってしまうシーンもありました。

まだ観ていない人は今カラデモ遲クナイカラ原隊ヘ歸レ……じゃなかった、今からでも遅くないから「トップガン」へ入隊しましょう(=劇場へ観に行きましょう)。36年という時間差がありますから、親子で観に行くのもいいでしょう。

そしてまだ前作を観ていない人や、見たと思うけど内容を忘れてしまった人は、アマプラでもネトフリでもレンタルでも結構ですから、必ず1986年の前作『トップガン』を観てから劇場へ向かうのを強くオススメします。新作の解像度が、そして満足度が全然違ってきます。

私はあまりの満足に興奮冷めやらず、上越に帰ってきてからサントラを探したところ、そういうミーハーのために前作のサントラが復刻されていたので、思わずポチってしまいました。うーん、思うツボだな。まあ、逆張りするのが利口みたいな風潮もありますけれど、たまには周りに流されてみるのも悪くないですよ。