鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

110カブで警察に検挙されかけた話

どうもこんにちは。

先日、スーパーカブ110でツーリングに出かけ、国道148号糸魚川から白馬方面へと走っていたときのお話です。頸城大野駅のあたりを過ぎたところで、警察が移動式オービスを設置して、速度違反の取り締まりをしているのが見えました。いわゆる「ネズミ捕り」ってやつですね。

まさにこういうやつ。三脚の上に計測機器を置いて、その後ろに2人の警察官が座り、いかにもな雰囲気。特に警告看板等は無かったと思いますが、ごく緩い右カーブの先だったので、「ア!」と気づいてブレーキを踏めばやり過ごせそう気がしないでもない。

もっとも、ポテポテと走るのがカブの身上なので、わざわざ減速するまでもなく50km/h*1くらいしか出ていませんでした。私にゃ関係ないね、とそのまま通り過ぎようとしたところ……。

三✋👮‍♂️<ピピィ~~~~~!!

∑(゚Д゚;)!?

突然、座っていた2人とは別の警察官が笛を鋭く吹きながら、赤い誘導棒を振り回し、目の前に飛び出してきたのです。

「えっ!?」と驚いて、急ブレーキで停車。ちょうど横断歩道の停止線に合わせて止まったような格好になりました。こんな急制動は、普通二輪免許の卒業検定以来です。座っていた警察官たちも駆け寄ってきて、気がつけば私の周りには制服姿が3人。囲まれてしまいました。

な、なんだ……? 速度は50km/hくらいしか出してないぞ? いや、実際はもっと出ていたのか? それとも何か別の検問か?

一瞬何が起こったのか理解できず、心臓をバクバクさせながら呆然とする私。

ところが、警察官のひとりが私の原付のナンバープレートを見るや、「あっ、ニシュゲンだな」とつぶやきました。それに続いて、他の2人も「ニシュゲンですね」「あー、違った違った」と言い出し、次の瞬間には「どうぞ(行ってください)」と、まさかの即解放。

(゚Д゚)ハァ?

なんだよそれ……。

おそらく、警察官が言っていた「ニシュゲン」とは「原付二種」のこと。

どうやら彼らは、私のカブを“原付一種”――つまり排気量50cc以下の、最高速度30km/h制限のバイクだと思い込んでいたようです。そのため、30km/hを超えるスピードで走ってきたのを見て、スピード違反だと早とちりしたのでしょう。

原付二種はフロントフェンダーに白いラインが貼ってある

hondago-bikerental.jp

スーパーカブ110(110cc)は、50ccのスーパーカブと大きさも見た目もほぼ同じ。ナンバープレートは色が違うので、後ろから見れば一目瞭然ですが、前からでは区別がつかないのも仕方がない面はあります。だからこそ、原付二種のバイクはその目印として、フロントフェンダーに白いラインが貼ってあるんですけどね。やれやれ。

f:id:rockmansion:20250531163629j:image

ちなみにこの日は、フォッサマグナパークへ行く途中でした。『ブラタモリ』でご覧になった方も多いと思います。恥ずかしながら私は初めて来ました。北アメリカプレート(東日本)とユーラシアプレート(西日本)の境目が接する場所で、ここに来れば「俺、東日本と西日本の境界線を見たことあるぜ😁」と自慢できること請け合い。

f:id:rockmansion:20250531163654j:image

見学を終えて駐車場に戻ると、私のカブの隣に50ccの原付が4台。そういえば、近くの河川敷で女子高校生たちがTikTokだか何だかを撮っているのが見えました。糸魚川のJKたちは放課後に原付で公園へ乗りつけて、フォッサマグナの上でTikTokを撮るようです。いかにも田舎の青春という感じで大変好もしい。

さっきの警察官の取り締まりがチラと頭をかすめて、彼女たちが捕まらなければいいがな、と思いながら帰りました。

これもまた、原付ツーリングの醍醐味……と言っていいのか分かりませんが、ちょっとしたハプニングとしてブログに残しておこうと思います。

皆さんも、安全運転とともに、予期せぬ「職質」にはご注意くださいね。

 

 

*1:この区間の法定速度