どうもこんにちは。
この夏、私が住む新潟県上越市では晴れの日が続き、猛暑に加えて記録的な少雨となっています。具体的には、7月の1ヶ月雨量が平年値200mmほどのところ、わずか1mmしか降っていません。200分の1。率にして0.5%です。
さらに、今年4月上旬に発生した県営高田発電所の事故で浄水場の1つが運転を停止しており、代わりに市内の「正善寺(しょうぜんじ)ダム」というところから取水していたそうですが、これも雨不足によって水位が低下。
上越市では31年ぶりに渇水対策本部が設置され、市民には防災無線で節水が呼びかけられ、最悪の場合は真夏に断水となる恐れ……というところまで来ていました(現在は9月10日まで断水は回避できる見込み)。
雨不足の極まった8月5日、噂の現場を見に行ってきました。

高田というか春日山というか、の山奥にある正善寺ダム。竣工記念碑は新潟県知事を4期に渡って務めた君健男の揮毫です。

肝心のダムの様子はこんな感じ。木の生え方や護岸の色の違いから、一見して少ないのが分かります。
実は去年7月にもツーリングで正善寺ダムに来ていまして、その時の写真がこちら。

こうして比較するとなおさら分かりやすいですね。昨シーズン(2024~2025)の冬も結局大雪になったのに、夏になったら水が足りなくなるなんて、誰が予想できたでしょうか。あの雪との戦いはなんだったのか。なんか腹立ってきたな(笑)。

ダムの堰堤上からダム湖を臨む。やはり茶色い湖岸が剥き出しになっていて異様な光景です。湖の中央付近にあるブイも湖岸の土の上に垂れ下がってしまっています。
パッと見ではまだ水量に余裕がありそうな感じもしましたが、国土交通省のホームページによるとこの時点での貯水率は10.2%でした。毎日1%くらい減っていたので、ここからあと10日前後でこの水も尽きる計算。ヤバいわよ!!

ちなみに、メディアで多数取り上げられたこともあってか、平日の昼下がりというのに駐車場にはクルマが複数台。中には親子連れの姿も。みんなしてダム湖の様子を覗き込み、物珍しそうに写真を撮っていました。今や正善寺ダムは上越市の一大観光スポットになっています(笑)。
……その後、少しではありますが降雨もあり、また市民の節水によって貯水率の減少が緩やかになったこと、消雪用の井戸水を浄水場に引き込む緊急工事も行われたことで、前述の通り断水は9月まで回避できる見込みとなりました。
ただ、土砂災害が起きるほどの豪雨に見舞われている地域がある一方、上越市周辺はそこまで雨が多くはなく、ダムの貯水率も一進一退といったところ。まだ当分の間は節水を余儀なくされそうです。

先日は電車に乗ったら手が洗えなくて困りました*1。「お手洗い」と言いながら手が洗えないとはこれいかに(笑)。いや、笑い話じゃないですね。早く節水が終わってくれ。
*1:便器の水は流せる




