鉄路は西から東から

鉄分多めの日常とお出かけの記録

新潟県の小さな楽園:粟島旅行記【前編】

新潟県には離島が2つある。

1つは、佐渡島沖縄本島に次いで日本で2番目に大きな離島である。古くから金や銀の採れる山があり、2024年、それがユネスコ世界文化遺産に登録されたことは大きなニュースとなった。朱鷺が生息する島でもあり、県外の人でもその名を知っている人は多いだろう。

ではもう1つはどうか。粟島(あわしま)という島である。佐渡島の北東にある小さな島で、自治体としては全島が「粟島浦村」という村になる。人口はわずか300人ほどしかない。新潟県の絵を描かせたときに、佐渡島の絵を描く人はいても、粟島まで忘れずに描く人は少ないだろう。実際、新潟県民でも行ったことのある人は相当少ないに違いない。

私も長年そうであった。佐渡には小学校の修学旅行で初めて行ったし、新潟県内のあらゆる市町村を訪れたが、粟島浦村だけは訪れたことがなかった。"訪れようがなかった"と言ったほうが適当かもしれない。なにせ佐渡よりもさらに遠く、日本海にポツンと浮かぶ離れ小島なのだから。

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年が明けたので2026年の目標を立てた

どうもこんにちは。あけましておめでとうございます。

新年になりましたので、今年の目標……もとい、やりたいことを挙げていこうと思いますが、その前に、2025年に何をしておったのか振り返りです。

 

2025年

1月

・『ぼっち・ざ・ろっく!』展を見に新潟へ行く

rockmansion.hatenablog.jp

・セフレに会うため富山へ行くも、会えず(まさかの臨時休業)

なんとセフレ(驚愕)
2月

・「キュンパス」で東北旅行

秋田新幹線に初めて乗った(大曲駅
3月

新幹線大分離に巻き込まれて飛行機に乗り損なうなどのアクシデントに見舞われながらも、九州在住の友人と佐世保・平戸旅行

平戸島の川内峠からの眺め

YouTubeをきっかけに、「キュンパス」で有隣堂の本店へ


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有隣堂 伊勢佐木町本店
4月

スーパーカブに牽かれて善光寺参り。長野のバーキン初訪問

バーガーキング稲葉バイパス店
5月

・「バースデイきっぷ」で四国旅行

朝ドラきっかけで行ったアンパンマンミュージアム
6月

スーパーカブで国道最高地点ツーリング

rockmansion.hatenablog.jp

7月

京都丹後鉄道に初乗車。天橋立などを観光

天橋立。これで日本三景コンプリート
8月

上越地方で記録的少雨

rockmansion.hatenablog.jp

長良川鉄道初乗車

長良川鉄道の終点、北濃

劇団四季赤毛のアン上越公演を観劇

劇団四季は初めて観劇。おもしろかった
9月

・友人と粟島旅行。これで新潟県内すべての市町村を踏破

粟島汽船のフェリー〈ニューあわしま〉
10月

・はらこ飯を食うため仙台旅行

これが食べたくて秋の仙台へ。うまかった……
11月

・舞台『かげきしょうじょ!!』第3章観劇のため上京

舞台版『かげきしょうじょ!!』のフィナーレを見届けた

・関西旅行

昭和の大阪万博の会場へ
12月

・久しぶりに飯山線〈おいこっと〉に乗る

〈おいこっと〉は2025年でデビュー10周年

・富山ぶらり散歩

富山県美術館にある城端氷見線の新車模型

こいつ常にどっか行ってんな……🤔

これだけいろいろあったのに、ほとんどブログに書いていないのはどういうことなのかと思いつつ、むしろいろいろありすぎて整理する間もなく、次のお出かけの機運や仕事の繁忙期がやってきてしまうという状況でして……そもそも鉄道、クルマ、バイクが趣味とくれば出かけないほうがおかしいのであって……ゴニョゴニョ。

はい。反省してまーす。書けそうなやつからいずれ書きまーす。

その上でですね、現時点で考えている「今年のやりたいこと」は、

  1. クルマで四国へ行く
  2. 原付バイクで佐渡島一周
  3. 濁り湯に入る
  4. 引っ越しをする

です。

 

2026年

1.クルマで四国へ行く

さっそく出かける算段かい、という話。大学時代から、もう何度も行っている四国。しかしそのすべてが鉄道をはじめとする公共交通機関での訪問でした。今年は自家用車で、自走して行ってみようかと!

四国の鉄道路線はJRも私鉄もすべて乗り尽くしましたが、逆に言えば線路の通っていない場所、駅から遠い場所にはまだまだ未踏の地が盛りだくさん。そうした場所をメインに回ってみたいのです。具体的には高知県ですかね。土佐清水とか足摺岬とか行けたらいいですが。愛媛の佐多岬半島なんかもたいへん惹かれますが、一度には無理なのでいずれ春永に。四国は逃げないからね。

 

2.原付バイクで佐渡島一周

お出かけ部門、バイクの部。初めてバイクを買ったときから、というか最初はクルマでやりたかったんですよね。直江津~小木航路の先代の高速カーフェリー〈あかね〉が引退する直前、納車されたばかりのスヰスポちゃんを載せて渡ろうと、船も宿も手配して出発!!

……するはずが、高波により欠航になり旅行は中止。そのまま代わりの休みも取れず、〈あかね〉は引退。後継は人間しか乗れない高速船*1となったため、自家用車で佐渡へ渡るには新潟港経由しかなく、上越からだとたいへん面倒くさいので足が遠のいていました。

rockmansion.hatenablog.jp

あれから5年。直江津~小木航路には再びカーフェリーが就航しており、今や行かない理由はありません。まだスーパーカブで泊まりがけのツーリングをしたことがない私ですが、佐渡をその初めての舞台に選ぼうと思います。

 

3.濁り湯に入る

お出かけ部門、目的の部(?)。出かけるついでにあちこちの温泉に入ってみていますが、そういえば濁り湯らしい濁り湯に入ったことがない気がする。無色透明、無味無臭のアルカリ性単純温泉とか、そんなのばっかり。いや、いいんですけどね、それでも。それでもいいけど、たまには登別みたいな「ザ・濁り湯」に入ってみたいじゃないですか。

登別はちょっと遠いので、ここから日帰りor1泊くらいで行ける場所だと、どこがあるんでしょう。伊香保とか万座とか? 今年は午年にちなんで群馬の温泉巡りもいいですね。

 

4.引っ越しをする

やれや。

みなさん、誰しも大なり小なり住環境に不満をお持ちだと思いますが、私も小さな不満が積もり積もっていたところへ、先月から家賃が10%以上もアップして、ついに遺憾砲発射。安かったから多少の不満は妥協していたのに、この家賃ならもっとイイところに住めるっつーの。

いろいろ小回りの利かない事情や、これから3月までは引っ越しの最繁忙期とあってすぐには無理ですが、年内には引っ越してやりますよ。

 

あと、毎年言ってる気がしますが、もう少しブログの記事を軽量化して、代わりに更新頻度を上げたい。昨年は、せっかく記事にするならあれも書きたい、これも書きたいと考えているうちに、次なるお出かけやら仕事の繁忙期やらが来てしまって、結局何も書けずに終わったというのは冒頭で言い訳したとおりです。

ダイヤに例えるなら、目指すは10両編成が1時間に1本の汽車ダイヤではなく、3両編成が1時間に4本のシティ電車ダイヤですな。……鉄オタ以外には意味不明ですね、この例え。

こんな私ですが、2026年もよろしくお願いします。

 

 

2026年3月ダイヤ改正雑感【新潟】

どうもこんにちは。

JR各社を中心に、来年3月14日に行われるダイヤ改正の概要が発表されました。久しぶりにブログで私の気になったポイントを見ていこうと思います。

と言っても、次回のダイヤ改正では新潟県内(特に上越市周辺)の話題は少ないようですが。さらっとまとめていきましょう。

 

JR東日本 新潟支社

公式プレス:

https://www.jreast.co.jp/press/2025/niigata/20251212_ni01.pdf

◇ 夜間作業時間拡大のため上越新幹線最終列車の時刻を繰り上げます
◇ 一部区間でワンマン列車のご利用方法を変更します

ダイヤ改正は毎年、列車の本数が増えたり減ったり、車両のデビューや引退と重なったりと、何かと大きなトピックスがあるのが常ですが、次回の新潟支社管内の改正内容はかなり控えめな印象です。

「夜間作業時間拡大のため上越新幹線最終列車の時刻を繰り上げます」は、一見すると影響が大きいように思われますけれど、中身を見ると〈とき〉の終電の時間は変わらず、影響があるのは最終〈たにがわ417号〉越後湯沢行きのみ。越後湯沢到着が23:52から23:32へ、20分ほど早くなるようです。


www.youtube.com

もっとも、この時間に越後湯沢で接続する在来線はとっくにありませんので、影響するとすれば越後湯沢駅近辺の利用者だけでしょう。新潟県内というよりも、首都圏への通勤・通学利用が多い群馬県内を中心に利便性の低下を懸念する声が大きいようです。

プレスにもある通り、上越新幹線は開業から40年以上が経過し、大清水トンネルをはじめ長大トンネルも多数ありますから、しっかり整備していただきたいと思います。

個人的には「 一部区間でワンマン列車のご利用方法を変更します」 が一番の驚きポイントかと。現時点でSuicaが使えない駅においても、ワンマン列車ですべてのドアから乗降可能になるというもの。

現在は、たとえば信越本線直江津~長岡間の無人駅では、ワンマン列車においては1両目の後ろ寄りのドアから乗車し、降りる際には1両目の一番前のドアから降車する(きっぷや運賃は運転席後方の運賃箱に入れる)よう案内されています。その他のドアは開かず、強制的に乗客の動線を制限しています。地方でよく見るワンマン運転の形態です。

ワンマン乗車口の案内板(土底浜駅

これが2026年3月14日からは、ワンマン列車でも全駅で全部のドアが開くので、どこからでも乗り降り可能になるわけですね。乗客には大変わかりやすくなり、乗り降りが容易になります。大都市のワンマン運転はこの方式が多いため、「都市型ワンマン」と呼ばれます。一方で、降車時にきっぷを確認しないことから「信用乗車方式」とも。

まァ、現状ではワンマン列車とツーマン列車(車掌が乗っている列車)が混在し、しかもJRの場合は2両でもツーマンがあったりするので、ややこしいことこの上ない。実際に乗車してみると、ワンマン列車で2両目のドアが開かずに困惑している人や、乗車口(=本来は入口専用)から降りていってしまう人などなど、運転方式の違いをキチンと理解している人がどのくらいいるのかと、疑問に思う光景をたびたび目にしています。

「後乗り・前降り」のワンマン運転北越急行えちごトキめき鉄道(トキ鉄)でも行われており、3セク各社では3月14日以降もこれが続くので、会社ごとのワンマン方式の違いが混乱を助長しなければよいのですが。趣味的には、ほくほく線直通のワンマン列車が黒井や塩沢でどのような扱いをするのか気になります。

 

北越急行

公式プレス:

https://www.hokuhoku.co.jp/press/20251212.pdf

北陸新幹線に真っ向から挑んだ〈超快速スノーラビット〉も今は昔、列車種別は普通列車のみになり、すっかり地域内ローカル輸送に徹する「守りの経営」に入っている北越急行。次回のダイヤ改正も接続の改善に留まるようです。

今年、開業時の塗装が復活したHK100形

JRのプレスでも接続の改善を謳う項目がありましたね。「ここをあと数分ズラしてくれれば乗り換えできるのに……」と思った経験は、鉄道旅行者ならば誰しもあるはず。「こんなもん接続取る意味あるんかいな」みたいな場面もあるでしょうが、そもそも接続がなければ需要の生まれようがないので、細かくダイヤを調整してくださったであろう担当者の方々の努力に頭が下がります。鉄道はつながってこそ意味があるのです。

 

えちごトキめき鉄道

公式プレス:

https://www.echigo-tokimeki.co.jp/userfiles/elfinder/information/20251212_dia_kaisei.pdf

〇 JR 信越本線妙高はねうまラインの乗り入れを一部取り止め、編成両数を見直します。

なんといってもこれだぞよ。信越本線直江津~柿崎間には高校が1つしかない*1ので、沿線に住む学生の多くが、高田などの妙高はねうまライン沿線の高校に通学しています。この便宜を図る目的で、信越本線から妙高はねうまラインへ直通する列車が朝に2本だけあるのですが、そのうちの1本(柿崎始発の1320M~2344M)を直江津で分断するというもの。対面で乗り換え可能にしたのはせめてもの良心か。

使用車両は、現在はトキ鉄のET127系4両編成。改正後のJR側の車両はどうなるのか分かりませんが、トキ鉄側は2両編成に減車するようです。そんなに利用者(学生)が減っているんですね。

朝に2本だけ存在する妙高高原行(土底浜駅

ちなみにこの1320Mは犀潟ほくほく線からの接続も持っており、ほくほく線沿線からの通学生にとっては乗り換えが2回に増えます。いささか面倒くさい。そういえばJR時代は柿崎発・長野行きだったんですよね、これ。長野~直江津間で走っていた長野支社の115系が唯一、直江津以遠まで足を伸ばす運用で、記憶に残っている方も多いのでは。私も何度か、犀潟ほくほく線から乗り継いだのを覚えています。

早朝の犀潟駅に到着する115系長野色。2010年撮影

他には接続の改善のみ。北陸新幹線から妙高はねうまライン日本海ひすいラインからほくほく線への接続改善との由。それはいいんですが、妙高はねうまライン2348Mからしなの鉄道北しなの線324Mの接続も取ってくれませんかね。以前は乗り換えできたやんけ。他の接続はまァ仕方ないかと思えても、これだけは大変不便で迷惑しております。鉄道はつながってこそ意味があるのです(2回目)。

 

……こんなところでしょうか。しなの鉄道といえば、ダイヤ改正と同日より、全線でSuicaなどの交通系ICカードが使えるようになると話題です。これによって首都圏エリアと合体し、1枚のカードで関東から在来線を乗り継いで長野へ、一番遠くて妙高高原まで来られるようになります。おお、妙高高原ICカードの改札機が置かれる日が来るとは。

しなの鉄道全線で 2026 年3月 14 日(土)から「Suica」がご利用いただけます!

https://www.shinanorailway.co.jp/news/a8306f356033ccca0ca57dbff1fea9d7c87599db.pdf

しかし首都圏でタッチして、上越線経由で新潟県に入って、ほくほく線妙高はねうまラインに乗車して妙高高原で降りたら、きっと長野回りで精算されますよね。そんな奴いねぇか。今はいないでしょうけど、いずれエリアまたぎができるようになったらどうなるのかしらん。

しかも妙高高原駅はトキ鉄の管理駅ですが、トキ鉄では相変わらずICカードが使えないので、これは混乱を招くだろうなぁ。妙高高原でタッチして、直江津の改札で「ピンポーン!」と来たもんだ。いや直江津ならまだいい、途中の無人駅なんぞで降りようもんなら……。ワンマン方式の変更どころではない混乱ぶりが想像できて、能書きを読まないお客と現場との苦労が偲ばれるのですが、それはまた別の話。

 

 

*1:しかも今年度末で閉校してしまう

413系の急行色がそんなにありがたいか

どうもこんにちは。

えちごトキめき鉄道(以下トキ鉄)の所有する413・455系電車が、現在の「交直流急行色」から「新北陸色」に塗り替えられると発表されました。

トキ鉄の413系。2022年撮影

「交直流急行色」としては2026年1月12日までの運転となり、その後は運用を離脱して「新北陸色」へ塗装の変更を施したのち、同年3月中旬(おそらくダイヤ改正直後)から再び復帰するとのこと。

www.echigo-tokimeki.co.jp

これが発表されるや、ネット上ではその塗装変更を巡って賛否両論が巻き起こりました。両論と言ってもネガティブな意見のほうが目立ちやすいのがインターネット、特にSNSという空間。実際の割合としては、期待や理解を示す意見のほうが多いように思います。ちなみに私は「新北陸色」への塗り替えに賛成です。

ただし、一部の反対派の意見が先鋭化し、トキ鉄の公式SNS等に対して感情的なコメントを寄せているのが目に余るので、いち鉄道オタクとしてのお気持ちを表明しておこうというのが今回の記事です。

 

まず、413系とは……何か(ネットリ)

トキ鉄で運行されている413・455系は、かつてJR西日本七尾線で使われていた車両です。これが新型車両へ置き換えられる際、413系1編成(3両)と455系(クハ455-701)1両の合計4両を、トキ鉄の前社長であった鳥塚亮氏が購入すると表明。その後、石川県の松任*1にあるJR西日本の工場にて譲渡前の整備が行われ、くすんだピンク色にクリーム色の帯を巻いた「交直流急行色」になりました。

トキ鉄へ来たあと、413系のみで構成されていた3両編成のうちの1両(クハ412-6)をクハ455-701につなぎ替え、クハ455-701+モハ412-6+クモハ413-6という編成になりました。「413・455系」という表記がなされるのはこのためです。

奥からクハ455-701+モハ412-6+クモハ413-6。2022年撮影

413系は、国鉄時代に製造された急行用電車の空調装置や台車などの部品はそのままに、ガワ(車体)だけを新造してつくられた車両です。その際、ドアの位置を変え、片開きから両開きにしたり、デッキを撤去したり、ドア付近の座席をロングシートにしたりといろいろな改良を施し、都市部の普通列車として使えるようにしたのです。

一方の455系は、余った中間車*2を先頭車へと改造してつくられた車両です。車内の造形は413系と同じですが、「ガワはまだ新しいからそのまま使っちゃおうね~」となり、原形となった急行型の姿を残した片開きのドアとなりました。

両開きドアの413系(左)と片開きドアの455系。2013年撮影

 

そもそも急行色はニセモン

さて、旧北陸本線をはじめ、日本各地を走り回っていた「往年の急行電車」を再現するべく、「交直流急行色」になった413・455系。ヘッドマークや種別幕風のステッカーを付け、雰囲気もバッチリ。まるで国鉄時代にタイムスリップしたかのよう……と言いたいところですが、本当にタイムスリップしたとしてもこんな電車は存在しません。実はこの車両がこの「交直流急行色」をまとっていたことは一度もないのです。

新北陸色の電車たち。左は413系、右は419系。2010年撮影

落成当初は赤色に白い帯の塗装*3でしたが、JRになってから白地に青い帯へと変更されました。これが今回、塗り直すことになった「新北陸色」です。この塗装は長いこと使用され、北陸本線普通列車といえばこの色をイメージする人も多いことでしょう。経費削減の一環として2012年からは、北陸本線を走る普通列車用の国鉄形車両は青一色、七尾線のそれは赤一色の塗装になり、2021年にトキ鉄への譲渡が決まります。

青一色になった北陸本線の車両。2013年撮影

前述のとおり、413系も455系も、「国鉄時代につくられた急行用電車を(魔)改造して、普通列車として使えるようにした車両」なんですね。つくられた目的からして「急行型」ではないのです。あえて言うなら「近郊型」ってやつ。455系は見た目こそ急行型っぽいので、たしかに雰囲気はよく出ていますが、乗ってみれば車内にデッキもなく、車端部にはロングシートが鎮座。ボックスシートも飲み物を置けるような小さなテーブルすらなく*4、センヌキなんて夢のまた夢。まあ、沿線から撮っているだけの人には分からないでしょうけど。

ていうか、外から撮っているだけなら413系のほうが違和感あるでしょう。だってドアが両開きなんですから。細かいことを言いだせばキリがありませんけれど、早い話、「交直流急行色」の413・455系は「コスプレ」なのです。これを過剰にありがたがっているオタクは、観光地でサムライやニンジャの格好をしたスタッフを本物だと思って写真を撮っている外国人と同じです。

……いや失敬、これは少し言い過ぎでしたね。しかし「交直流急行色」をまとって運行を開始してから、すでに4年になります。鳥塚信者だか国鉄至上主義者だか知りませんが、塗装変更に文句を言っているオタクには、この4年間いったい何をしていたのか? と問いたい。私もトキ鉄の「観光急行」には(記事にはしていませんが)何度か乗りましたが、1両に4~5人しか乗っていない、なんて日もありました。もう賞味期限切れでしょう。これをまた同じ色に厚化粧し直したとて、いったいどれほど話題になるのか。

金沢駅で発車を待つ413系。2013年撮影

だから、ここへきて塗装を「新北陸色」に変更するのは、413系が一番輝いていた時代——数多の特急列車が北陸路を駆け抜けていた時代の、 "名バイプレイヤー" たる本来の姿に戻すことでもあると言えましょう。トキ鉄の413・455系は2027年度、すなわち最長で2028年3月までの運行であることがすでに公表されています。残り2年ほど。どうせ限りある命ならば、最後にもう一花咲かせてやろうとチャレンジするのは、決して悪いことではないと思います。

 

413系のこれから(妄想)

ここからは、今後トキ鉄は「新北陸色」になった413・455系をどうしていくのだろうか、というお話を少々。まだ塗装変更を行うことしか明らかになっていませんので、完全に私の妄想です。

まず「観光急行」というあり方について。これはもう急行色ではなくなる以上、やめると思います。なぜか「新北陸色に変えて何が昭和だ!そんなもののどこが急行だ!」と噴き上がっているジジイオタクも観測しましたが、色を変えてなお急行ヘッドマークをつけて走らせるような、そんなチグハグな真似はしないはず。

急行列車としての姿はもう見納めになるからこそ、ヘッドマークの人気投票を実施し、12月は大型のヘッドマークを取り付けて運行します、とホームページでアナウンスされているのだと思います。

その「観光急行」は2025年3月から急行券が廃止になり、普通の乗車券や定期券だけで乗れるようになっています。ですから、実質的に「観光快速」となっているものが、名実ともに「土休日だけ走る臨時快速」になるのではないかと。……そういえば、かつて北陸本線にはそんな列車が走っていましたね。言わんとすること、あとは分かるな?(笑)

快速〈ホリデーライナーかなざわ〉2008年撮影

どうしても塗装変更が承服できぬというオタクは、2026年1月12日がこの電車の引退する日だと思って、それまでに足しげく通ったらよろしいでしょう。元より廃車になる運命だった車両なのだから。塗り替えに賛成のオタク(私もその1人)は、現在の急行列車としての姿を最後まで楽しみつつ、来年3月のリニューアルを待ちましょう。 "あのときのJR北陸本線" が直江津に、有間川に、筒石に帰ってくるその日を。

 

 

*1:まっとう

*2:運転台のついていない車両

*3:「旧北陸色」と呼ばれる

*4:イベント使用時には後付けのテーブルが設置されることがある

太陽に愛されすぎた上越市

どうもこんにちは。

この夏、私が住む新潟県上越市では晴れの日が続き、猛暑に加えて記録的な少雨となっています。具体的には、7月の1ヶ月雨量が平年値200mmほどのところ、わずか1mmしか降っていません。200分の1。率にして0.5%です。

www.joetsutj.com

さらに、今年4月上旬に発生した県営高田発電所の事故浄水場の1つが運転を停止しており、代わりに市内の「正善寺(しょうぜんじ)ダム」というところから取水していたそうですが、これも雨不足によって水位が低下。

上越市では31年ぶりに渇水対策本部が設置され、市民には防災無線で節水が呼びかけられ、最悪の場合は真夏に断水となる恐れ……というところまで来ていました(現在は9月10日まで断水は回避できる見込み)。

雨不足の極まった8月5日、噂の現場を見に行ってきました。

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高田というか春日山というか、の山奥にある正善寺ダム。竣工記念碑は新潟県知事を4期に渡って務めた君健男の揮毫です。

肝心のダムの様子はこんな感じ。木の生え方や護岸の色の違いから、一見して少ないのが分かります。

実は去年7月にもツーリングで正善寺ダムに来ていまして、その時の写真がこちら。

2024年7月2日撮影

こうして比較するとなおさら分かりやすいですね。昨シーズン(2024~2025)の冬も結局大雪になったのに、夏になったら水が足りなくなるなんて、誰が予想できたでしょうか。あの雪との戦いはなんだったのか。なんか腹立ってきたな(笑)。

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ダムの堰堤上からダム湖を臨む。やはり茶色い湖岸が剥き出しになっていて異様な光景です。湖の中央付近にあるブイも湖岸の土の上に垂れ下がってしまっています。

パッと見ではまだ水量に余裕がありそうな感じもしましたが、国土交通省のホームページによるとこの時点での貯水率は10.2%でした。毎日1%くらい減っていたので、ここからあと10日前後でこの水も尽きる計算。ヤバいわよ!!

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ちなみに、メディアで多数取り上げられたこともあってか、平日の昼下がりというのに駐車場にはクルマが複数台。中には親子連れの姿も。みんなしてダム湖の様子を覗き込み、物珍しそうに写真を撮っていました。今や正善寺ダムは上越市の一大観光スポットになっています(笑)。

 

……その後、少しではありますが降雨もあり、また市民の節水によって貯水率の減少が緩やかになったこと、消雪用の井戸水を浄水場に引き込む緊急工事も行われたことで、前述の通り断水は9月まで回避できる見込みとなりました。

ただ、土砂災害が起きるほどの豪雨に見舞われている地域がある一方、上越市周辺はそこまで雨が多くはなく、ダムの貯水率も一進一退といったところ。まだ当分の間は節水を余儀なくされそうです。

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先日は電車に乗ったら手が洗えなくて困りました*1。「お手洗い」と言いながら手が洗えないとはこれいかに(笑)。いや、笑い話じゃないですね。早く節水が終わってくれ。

 


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*1:便器の水は流せる