※タイトルの漢文は適当です。
どうもこんにちは。
おととし、日本海の夕日を見るために新潟へやってきた大学時代の友人が、今年もまた来てくれました。
友人は山梨に住んでおり、かねてからこの日に会おうと打ち合わせてあったのですが、直前に台風19号が列島を直撃。山梨から新潟へ至る最短ルートの北陸新幹線もしなの鉄道も、さらにはその迂回ルートとなるはずのJR中央本線も中央道もまだ不通だったため、半ば陸の孤島と化した山梨から、はるばる御殿場回りの高速バスで東京へ出、上越新幹線とほくほく線を経由して上越までやって来てくれたのでした。
おととし……と言いつつ、このブログを絶賛放置中だったので記事にはしませんでしたが、実は去年も来てくれたので、3年連続3回目*1です。おととしは青海川駅、去年は米山駅に行きました。今回は特に当てもなく、帰る時間も決めていないということだったので、思い切ってドライブがてら車で弥彦山へ向かいました。
初めはロープウェーで登ってみるつもりでしたが、乗り場に着いたのは“終電”ギリギリ。まもなく日没、ロケーションとしては今が一番いいでしょう。しかしせっかく登っても30分程度しか頂上にいられないことが判明。それではもったいないと、来た道を慌てて引き返し、車で登ることに。
「秋の日は釣瓶落とし」とはよく言ったもので、見る見るうちに山の陰へとその光が失われていくのが分かります。急カーブの連続する弥彦山スカイラインを、一気に駆け登るデイズハイウェイスター! 日没が先か、頂上へ着くのが先か! 日産、もとい三菱のターボが唸りを上げる! うおおおお! 俺の四駆を舐めるなああああ!!
日没が先でした😇
いや、本当は太陽がほんのわずかに残っている段階で着いたのですが、それよりもなんか……頂上からの景色が微妙な感じ。悪くはない、悪くはないが、思ってたんと違う。山頂なのに、視界があまり開けてないっつーか。山頂には有料の展望タワーがあり、これでさらに高いところへ登ればさぞ景色もいいのでしょうが、既にそのタワーも営業を終了しており、駐車場の管理人らしき人が後片付けをしているのみ。観光客の姿はありません。
「映える」写真が撮れそうなアングルを探す間もなく、無情にも太陽は完全に沈んでいきました。それも目の前の日本海にというよりは、むしろ左側の山の端に沈んでいったような……。そういえば、さっき登ってくる途中、道路脇に駐車場のような少し開けた場所があり、そこに数台の車が停まっていました。もしかして、あっちのほうが景色がよかったりする?
再び慌てて車へ乗り、その駐車場のような場所へ戻ってみることに。
おお!
ここが“正解”であったか!!
ロープウェーに乗ろうとせず、また山頂を無理に目指さず、最初から日没の瞬間をここで迎えていれば最高だったでしょうね……。それでも、残照が織りなす空と海のグラデーション、黒いシルエットになった海岸線、そして眼下の町のかすかな明かりが美しい。友人と夕日を見るのはこれが3年連続3回目と書きましたが、3回とも天気は大当たり。きっと日頃の行いがいいからだな!*2
我々が到着するのと同時に、日没を見届けて満足したのか、1台だけ残っていた車も走り去り、誰もいなくなった展望台(仮)*3で、辺りが暗闇に包まれるまでその光景を堪能しました。
その後、西山ICから北陸道に乗り、高速を飛ばして上越へ。東京行きの夜行バスが待つ富山へ向かう友人と、直江津駅の改札で別れました。