うなれMT54!115系「軽井沢リゾート」ラストラン乗車記

どうもこんにちは。

6月28日にラストランとなりました、しなの鉄道115系を使用した特別快速「軽井沢リゾート4号」に乗車してきましたので、今回はそのお話でも。

 

2020年6月28日(日)

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 直江津駅から、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインに乗車。しなの鉄道北しなの線との接続駅である妙高高原を目指します。お天気は予報通りあいにくの空模様で、妙高山は見えませんでした。

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 終点の妙高高原駅から乗車するのは、軽井沢行きの特別快速「軽井沢リゾート4号」。「軽井沢リゾート」は3月のダイヤ改正から走り始めましたが、本来これに充当される新型車両「SR1系」が7月デビューとなったので、それまでの繋ぎとして115系2両編成*1で運行されていました。今日はそのラストランの日です。

 新型コロナがどうのこうのと言い始める前から人混みは大嫌いな私。ただでさえ2両編成で定員が少なく、おまけに同じ穴のムジナばかり満載した列車なぞ御免こうむると思って早めに乗りたかったのですが、外出自粛やら仕事の都合やらで、結局ラストランに乗る羽目になってしまったのもまた何かの縁でしょう。

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 しかし、できることなら座りたい。少しでもいい席が取りたい。

 そう思って所定の接続列車よりも一本早いはねうまラインで来たものの、折り返し「軽井沢リゾート4号」となる普通列車に長野方面から乗ってきた鉄オタのほとんどが、妙高高原に着いてもそのまま座席に居座ってしまっており、わざわざ早く着いたのがまったくの無駄骨となりました。

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 最終日の「軽井沢リゾート4号」は青とクリーム色の車両。横須賀色とか、スカ色と言われる塗装です。その名の通り横須賀線総武線、中央線などでお馴染みだった色ですね。

 ボックスシートは大方塞がってしまっているので、やむを得ず進行方向左側の、ドア横の2人がけシートに着席。隣のホームには、えちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」がやって来たので、私もムジナになって写真を撮りながら発車を待ちます。

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 16時47分、定刻通り妙高高原を発車。この時点で座席は大部分が埋まっています。北しなの線はこれから長野へ近づくたびに乗客が増える一方のはずですが、大丈夫でしょうか。

 黒姫を発車したら車掌が巡回してきたので、持っていた妙高高原~長野の乗車券を、軽井沢まで乗り越し精算してもらいました。「軽井沢リゾート号」は2両ですがツーマン運転なのです。

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妙高高原から使用した乗車券(補充券)。別日撮影

 そうしているうちに列車は古間を通過。北しなの線はJR信越本線時代も含めて各駅停車しか乗ったことがなかったので、なんだか新鮮な感じ。

 牟礼でまた少し乗客を拾い、善光寺平を下に見ながら山を下りていきます。進行方向左から飯山線の線路が寄り添ってくると豊野です。心配していた乗車客も大したことはなく、立っている人も何人かいますが密と言うにはほど遠い状況。

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 平地になったので列車は少しスピードも上がり、三才、北長野を通過。お馴染み211系やらキハ110系やら383系やら、さらに廃車になった189系や化粧直し中のE257系が寝ている長野総合車両センターの脇を通って長野へ到着しました。

 区間利用の地元客といった風情の人はここで下車しましたが、私を含め乗り通しが目的の鉄オタが少なくないので大して乗客も減らず。妙高高原を発車する際はボックスシートに座れなかったことを残念に思ったものの、知らないオタク同士が狭い115系のボックスに膝を突き合わせて座っている様子*2を見たら、足を伸ばせるロングシートに座っているほうがラクでした。

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新型車両デビューを知らせる広告と、乗車した115系の車番

 長野から先、しなの鉄道線とJR篠ノ井線の分岐駅である篠ノ井まではJR信越本線ですが、篠ノ井線はもちろんしなの鉄道線の列車も全列車そのまま長野駅まで乗り入れてくるので、あまり存在感のない「信越本線」であります。そもそも越後に行かねぇし。

 長野を出ると次は戸倉。前述した信越本線内の駅は全て通過です。線路の規格が良くなったためか、「軽井沢リゾート4号」は北しなの線内よりもスピードを上げ、MT54モーターの爆音を信州路に轟かせながら走り出しました。文字通り「爆走」であります。日曜日、そして115系最終日ということもあってか、沿線には撮り鉄のほか電車を見に来たらしい親子連れも多く、警笛をぷあぷあと愛想よく鳴らしていました。

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 分岐駅の篠ノ井でも速度を落とすことなく、ホームを踏み潰すように通過し、颯爽としなの鉄道線へ乗り入れていきます。新潟にも115系を使用した快速列車がありますが、まったく痛快です。2020年にもなって、国鉄型電車を使った特別快速に乗れるなんて思いませんでしたよ。

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参考:新潟地区の115系快速(一例)。別日撮影

 戸倉に停車。戸倉上山田温泉の最寄り駅なので停車するのでしょう。しかし温泉に行くような恰好の人はまったくおらず。次はしなの鉄道の本社もある上田です。ここで軽井沢行きの普通列車に緩急接続しました。

 さて、上田を発車すると、いよいよ次は終点の軽井沢。これが「軽井沢リゾート4号」だけの特徴で、上田~軽井沢間は途中無停車です。新幹線かよ。まるで往年の特急「あさま」――それどころか、かつて「あさま」が全列車停車していた小諸まで通過してしまいます。これを2020年に115系がやるんですからシビれます。

 その小諸駅はJR小海線との乗り換え駅。駅を出てからしばらくの間は、しなの鉄道小海線は線路が並行しています。と、ここで驚くべきことが。なんと、先に小諸駅を発車していた小海線の列車を、こちらの列車が追い抜いて行くではありませんか。

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 ダイヤグラムの偶然の産物か、はたまた仕組まれた演出なのか。まるで『鉄道員』の冒頭のワンシーンのようです。ラストランという非日常感も相まってか、異なる会社の異なる路線に乗った見知らぬ乗客同士が、互いに手を振り合ったり、会釈を交わしたり、一瞬の出会いと別れを楽しんでいました*3

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 夕暮れ迫る浅間山の姿を見ながら、列車は定刻通り、終点の軽井沢駅に到着。到着前には、車掌から無事にラストランを終えることができた旨の謝意を伝える放送が流れました。ほどなくして「回送」表示になった後も、ホームでは、ラストランの大役を終えた115系の姿をカメラに収める乗客が絶えませんでした。

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 その後、長野方面へトンボ返りするオタクや新幹線で関東へ戻るオタクを尻目に、翌日も休みだった私はキャンペーンを行使して、軽井沢駅前のアパホテルへ「2600円」で泊まったのですが、それはまた別の話。

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タイムズの看板の色は自重していても、社長の顔写真は自重しないアパ

 

 

*1:当初3両編成だったがコロナ禍で途中から2両に減車

*2:Twitterエゴサしてたら、ぶつぶつ文句を言っているオタクを見つけて草

*3:新車になってもダイヤはそのままなので、この光景は毎週繰り広げられているのだろう