“旅は自由席”――暖冬道東一周旅行(2)

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第1回はコチラ↑

 

旅行2日目 2020年1月28日(火)

旅行2日目。まだ薄暗い中、ホテルをチェックアウトし、“しばれる”道を札幌駅へ向かいます。駅ではすでにラッシュが始まっており、列車が到着するたびに大勢の通勤通学客でごった返していました。

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そんな中、大混雑のキヨスクに並んで買った缶コーヒーを片手に、改札内の待合スペースのベンチに腰掛けて、自分の乗る列車の入線を待ちます。

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カバン片手に会社や学校へと足早に向かう人々と対照的に、じっとベンチに腰掛けてストーブを囲むのは、道内各地へ向かう長距離列車を待つ人々。大荷物を持った人も多く、出張らしきビジネスマンや、私のような旅行者ばかりです。静と動の入り交じる、早朝のターミナル駅の風景がここにはあります。

頃合いを見てホームへ上がると、まもなく列車が入線してきました。乗車するのは特急「スーパーおおぞら1号」。

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札幌から釧路へ向かう始発列車なので、平日とはいえ混雑するかもしれない。現に以前「スーパーおおぞら」に乗ったときは指定席だったが混んでいて、窓側は全部埋まっていたではないか。また、特に冬は道路事情が悪化するため、鉄道を選択する人が増えると聞く――と、いろいろなことを考えて心配になりましたが、フタを開けてみれば杞憂に終わりました。

札幌を発車した時点で、私の乗車した自由席車両は、1列おきに両方の窓側へお客が乗っている程度。率にして25%程度でしょうか。

まァ、長距離特急の場合は往々にして「万一、座れなかったら悲惨だから」と指定席を選ぶ客も多いそうですから、指定席のほうがむしろ混んでいたパターンかもしれません。

定刻通り札幌を発車。道央を横断する約4時間の長旅が始まります。新札幌、南千歳と停車して乗客を拾い、乗車率は4割ほどに。列車は千歳線と別れて石勝線に入ります。

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そろそろ朝飯にすっぺと、札幌駅へ向かう途中にあるセイコーマートで買ったおにぎりと総菜をバクバク食っているうちに、追分を発車。線路は夕張川と絡み合うようにグネグネと曲がりくねるようになり、ややスピードダウン。車窓も一気にローカルムードが増します。

札幌から約1時間で新夕張。かつてはここから夕張市の中心部まで「夕張支線」が伸びており、私も乗車したことがありますが、2019年3月をもって廃止されました。

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夕張駅に停車中のキハ40形、2014年8月撮影

夕張支線が発着していた3・4番線は使用休止になっているようですが、きちんと除雪してありました。また、旧夕張駅へ向かって伸びる線路はそのまま、標識類もそのままで、橋梁の通行禁止の看板がなければ廃止されたとは思えない雰囲気でした*1

トマムでは外国人旅行客の乗降が多くあり、次の新得へ。

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札幌から約2時間、時間的にはここが折り返し地点です。滝川方面へ向かう根室本線との分岐駅で、石勝線は一応「終点」ですが、列車は釧路方面へ直通します。

ちなみに根室本線はここ新得~東鹿越間が現在*2も不通となっており、代行バスでの運行。実質的には分岐駅ではない状態が続いています。

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新得から十勝平野へ差しかかり、車窓は再び北海道らしい広大な風景へと変わります。雪がほとんどなく、地表が見えているような状態でしたが、やはり例年より少ないのでしょうか。

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帯広に到着。札幌都市圏を出てからはのどかな風景しか目にしていなかったので、大都会ですねぇ。ここで下車する人も多いものの、それと同じかそれ以上の乗車があり、体感での乗車率はあまり変わらず発車。

最後の停車駅であるワインの町・池田を出ると、次はいよいよ終点の釧路。と言っても、ここからまだ1時間かかります。だから列車は1時間走りっぱなし。

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しばらく走ると右手に太平洋が見えてきました。実は、これが見たくて札幌からずっと右側に座っていたのですが、ようやくここで拝むことができました。な、長かった……(笑)。天気がいいので、青い海と青い空、白い雲とのグラデーションが美しい。

そして札幌を出てから実に4時間、とうとう釧路に到着しました。釧路駅へ降り立つのは約5年ぶり2回目です。今日はここに宿泊します。

しかし時刻はまだ11時。いくらなんでもホテルへ行くには早すぎる。というわけで、根室行きの快速「ノサップ」に乗り換え、さらに東を目指します。

13分の乗り継ぎの間に一旦改札を出て、コインロッカーを探して荷物を預け、昼食を調達し、座席を確保しなければならないのですが――それはまた次回。

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つづく

 

 

*1:余談だがGoogleマップ上でも夕張支線の駅や線路の跡は残っている、2020年7月現在

*2:2020年7月現在